第29章 嶺二+蘭丸×ミニスカポリス
すると、その男は慌てた様子で
「あ、いや…それはそうなんだけど…
僕、本当に犯人じゃないんだよ!!」
『でも、この辺りの人が
白いスーツの不審者を何度も見てるのよ。
貴方で間違いないわよね?』
「そ、それはそうかもしれないけど…」
『認めたわね?
さっそく署で話を聞きましょうか?』
「あ、でもランランが…」
『応援を呼ぶ気?
そうはさせないわよ。』
「はぁ……、大人しく付いて行くよ…
言っとくけど、意味ないからね?
時間の無駄だと思うよ?」
『いいから、早く来なさい!』
「むぅ〜…」
**
結局その男は本当にただのアイドルで
あの公園にいたのもあの高級マンションが自宅で
ステージ衣装のまま帰ってきて公園で酔いをさましていたからなんだとか…
「ったく、どうしてくれるんだ!!」
『申し訳ありません!!』
「もういい。
赤松くん、この子はこの捜査から外せ。」
「課長‼︎この度は多大なる迷惑をかけて申し訳ありません‼︎
ただ、なにぶん新人なもので、経験が浅いんです。
経験を積ませてやるためにも
どうか、もう一度だけチャンスを与えてはくださいませんか?」
と、私のために頭を下げてくれる班長。
本当に申し訳ないです…
もう、私のバカっ‼︎
「……わかった。
君が言うなら仕方がないね…
君、赤松くんに感謝するんだな。」
「あ、ありがとうございます!」
『ありがとうございます!』
「ただ、何の処分もなしじゃ、上が納得しないだろう。
なんせ、君が捕まえたのはあのシャイニング早乙女のとこのアイドルだ。上にも相当圧力がかかってる。
よって君には1週間の移動処分を言い渡す。」
『……??』