第3章 真斗×浴衣
おまけ。
翌朝
「そういえば、
やけに、くちづけが上手かったな。」
肌をつやつやさせて
天井を見ながら
そう呟く真斗様。
私は
『そ、そうですかね……//』
と、ちょっと照れながら
答えました。
「まさか、初めてではなかったのか?」
ガバッと起き上がってこちらを
見つめる真斗様に
『は、初めてですよっ!!、///』
と焦って答えます。
裸を見られるのが恥ずかしくて
私は布団で体を覆ったまま。
「では、なぜ…?」
不思議そうにする真斗様。
私はどう言おうか迷った末
正直に話すことにしました。
『レ、レン様に……
その、教えていただいて…//』
と、俯く私 。
「なに!?
神宮寺に!?」
驚いたあと、
「なにもされてないだろうな?」
起こした体を覆い被らせ
するっと頬を撫でなれ、
美しい顔に見つめられます。
機嫌が悪くなるかと思いましたけど、
そんなことないみたいですね。
ホッとした私は
『はい。
何もないに決まってます』
と見つめ返します。
(お、おこられなくてよかったぁ…;;// )
なんて、考えていると
真斗様が被さった状態から
離れていないことに気づきます。
(ん…?)
「そうか…
だが、心配だ。
お前が俺のだということを
この体に刻まないとな。」
そう言って、
体を隠すように被っていた布団を
剥ぎ取られ、跨られます。
『ひっ、もうゆるしてぇ…っ////』
体と口が悲鳴をあげますが
お構い無しの真斗様でした……。
(5ラウンド目…(T T))
**
後日
廊下を歩いていると
「あれ?
どうしたの?
制服の下にハイネックのインナーなんて着て」
と、レン様に話しかけられます。
『エッ!?//…あ、あのぉ…えと…//』
と目を泳がせながら
言い訳を考えていると
「あー……
最近少し肌寒いもんね?」
と、先に言われ、
とっさに
『そ、そうなんです!
私寒がりで〜…///』
と話に合わせる形で誤魔化しました。
じゃあね、とレン様と別れたあと
(身体中のキスマークを隠すためです
なんて言えないよ〜///)
とそそくさと教室に戻る私。
反対方向に向かうレン様に
(これは、作戦が上手くいったみたいだね…)
と、ニヤニヤされていたことなど
知る由もない……
END