第21章 蘭丸×スポーツユニ (前編)
俺は隠し撮りした
好きな女の写真を携帯でみながら
こいつの頭を撫でた。
すると
『ん……
せんぱ…っ、だけは…
いかないで……』
と、ぎゅっと俺の服を掴んで
寝言を言った。
ドキッ!!??
起きてんのかと思って
サッと携帯をしまったが、
「寝言か…」
驚かせんな…
でも、"だけは…"って?
少し疑問を抱いたが
あまり気にしないでいた。
俺はそんなこと
思ってもらえるほどの男じゃねぇよ。
静かに眠る女の横で
俺もいつの間にか
眠ってしまった…
**
○○side
私は夢を見た…
昔の夢。
「○○ちゃーん、
メアド教えてよ?」
話したこともないような
クラスの男の子が
私の目の前に来てこう言う。
「は?お前は下がってろって
俺に教えて?」
『あ、の…えっ、と……;;;』
「ほら□□困ってんじゃん?
お前ら散れ!笑」
「あ?何でお前の後ろに
隠れてんの?
ずるくね?」
「お前らがしつけーだけだろ!」
「うっせー!
こんな美人のアドレス貰えたら
うれしいだろーが!
嬉しすぎて死ぬだろーが 」
「お前はもらってなくても死ね!」
クラスの男の子たちに
囲まれて、
アドレスなんか聞かれちゃって
怖くて渡せなかったけど
それを察してくれてた
隣の席の男の子にいつも
守ってもらってた。
『あ、ありがとうっ…//』
授業が始まるチャイムで
自分の席に戻っていく男の子を
笑いながら見てる背中に
お礼を言って…
「ん…
気にすんな。
いつものことだろ。」
って頭をポンッてされて…
キュゥッ…////てなる