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落ちた一雫

第18章  アルマトラン









マリアは涙を流さなかった。


シバが死んでも、ソロモンが死んでも。







ウーゴ「マリア・・・。」
テス「・・・マリア様、泣いてる。」
ウーゴ「・・・え?」
テス「心が、泣いてる。」










マリア「テス、いい?」
テス「なぁに?」
マリア「これから、ウーゴを助けてあげて。」
ウーゴ「・・・マリア?何を・・。」
マリア「・・・ごめんね、ウーゴ。私という存在は異質らしいわ。ここで、ずっと起きていればきっと戻ってくる。・・・だから、ウーゴ。“貴方の作る世界で、私を起こして。”」
ウーゴ「・・・!!何で、それを・・・!!」
マリア「今ここで死ぬのは容易い事よ。でも、それじゃあダメなの。」
ウーゴ「マリア・・・。」
マリア「・・・時が来た時に、私を起こして。ウーゴ。」
ウーゴ「・・・分かった。」
テス「ウーゴ様!?」
ウーゴ「・・その代わり、眠っている間のマリアを護るのは、テスを指名するよ。いいね?」
マリア「テスがいいのなら・・・。」
テス「!僕、やる!!!絶対護る!!」
マリア「・・・ありがとう、テス。(微笑」









マリアは大地の一部を完全に復活させた後、静かに眠りに落ちた。








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