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落ちた一雫

第18章  アルマトラン





テス「マリア様!!!」



テスは自分の“神杖”で魔法を放つ。


マリア「テス・・・!?」
テス「決めたんだ・・・!!マリア様を守るんだって。マリア様に助けられた、あの日に!!例え、それでママ達と敵同士になっても!!」
マリア「・・・!!」
アルバ「・・・バカな子。ファーラン達と共にこちらに来ればよかったものを・・。」



アルバがテスに剣術で攻撃しようとしている。
テスは目が見えない。









キィイインッ!!!と金属同士が勢いよくぶつかる音がした。




アルバ「・・・無理に体を動かすのはよくないわ、お嬢様。」
マリア「テスに手出しなんてさせない・・・!!傲慢なのは貴女よ!!!アルバ!!」



アルバを勢いよく窓に叩き付け、その勢いのまま外に飛び出すアルバとマリア。


マリア「・・・!これは・・!!!」








外では黒いジンたちと異種族の長達が戦っていた。




マリア「・・・魔導士たちの反乱・・。」
アルバ「あとは、ソロモンを殺して、我らが父をお迎えするだけ・・・。」


そこでマリアは気付く。アルバの持ってる杖に。




マリア「アルバ・・・貴女まさか・・!!!」
アルバ「意外とあっけなかったわ・・・シバ王妃の最期。(ニヤリ」

マリア「・・・そう。」


しかし、マリアの反応はアルバの想定していた“それ”とは違っていた。



アルバ「・・あら、怒らないの?私に。」
マリア「怒鳴り散らしてシバが戻ってくるのなら怒るわ。でも、彼女はもう戻って来ない・・・。」



そこでアルバは気付く。不自然な白いルフの流れに。




アルバ「これは・・・?」



マリア「シバやソロモンが、貴女の考えている事を理解できなかったように、貴女には光の道を進む人間の気持ちが分からないのね・・・。」



マリアは、悲しそうな瞳でアルバを見つめる。




アルバ「・・そんな目で・・・そんな目で私を見るな!!!!」
マリア「さようなら、アルバ。」








私は二度と、貴女に会わない事を願うわ。












そうマリアが告げると同時に、ソロモンが最期の魔法を放った。






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