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落ちた一雫

第18章  アルマトラン






マリア「・・・?どうしたの、セッタ。」
セッタ「!マリア・・・寝たのか?」
マリア「んー夜ちょっとね。」
セッタ「・・・ならいいが。」


マリア「テス、どうしたの?」
テス「あのね、神様にパパとママを守って下さいって!」
マリア「!・・・そう。いい子ね、テス。」
テス「えへへっ」
セッタ「さ、暗い顔ばかりはしてられないぞ。傷ついた魔導士たちが帰ってきたら、癒すのが僕たちの役目だし、戦いが今日で終わらないのかもしれないのだから。」
テス「え、ソロモン様達負けちゃうの?」
魔導士「そうじゃないけど、まぁ何があるかわからないから気を引き締めておけって事だな!」


テス「・・・?ねぇ、お兄ちゃん。あれなぁに?」
セッタ「ん?」


マリア「!全員逃げて!!早く!!!」
セッタ「マリア!?」
マリア「セッタ、いい?さっき言ったあの場所に全員を集めて!!今すぐによ!!!」
テス「何?どうしたの!?」



マリア「ダビデが攻めてきたの!!!皆急いで!!!!」




ドォンッと、轟音が辺り一面に響いた。




























ファーラン「テス!!!・・・!!」


ファーラン達が急いで後方基地に戻ってきたが、そこには更地が広がっているだけだった。


ソロモン「・・っ!!マリア!!!」




「ママ・・・?」



ファーラン「!テスっ!!!!」



声を頼りに進んでいくと、瓦礫で囲まれた中から声がする。


ファーラン「テスッ!テス!!そこにいるアル!?」



魔法で瓦礫をどけると・・・



テス「・・・ママ?」


基地にいた多くの人たちが、そこにいた。





ファーラン「テスっ!!」


ファーランは一目散にテスに駆け寄る。



テス「・・・?ママ?ママなの??」
ファーラン「・・・テス・・?どうしたアルか・・?」
テス「ママ、大変なの!!マリア様が・・・!!マリア様が連れてかれちゃったの!!」
アルバ「!マリアが!?」
テス「皆を守ってくれたの!!マリア様、みんなを守ってくれたの・・・!!」


ファーラン「・・・テス・・?何処見てるアル・・・?」
テス「・・・僕、」





目がね、もう見えなくなっちゃったんだ、ママ。




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