第18章 　アルマトラン

アルバ「次の作戦で・・・敵の本拠地に乗り込む事になった。」
マリア「・・・そう。」
シバ「それでね、マリア・・あの・・・。」
マリア「シバを止める気ならないよ。」
シバ「・・・えっ？」
アルバ「・・なんだ、知ってたのかぃ？」
マリア「どうせシバの事だし、ソロモンに止められたにも関わらず、反対を押し切ったのでしょ？だったら私は止めない。」
シバ「マリア・・・！！」
マリア「その代わりに私は残るわ。」
シバ「！どうして！？」



シバは気付かなかった。マリアの腕が小刻みに震えている事を。





マリア「全員で出てしまって、もしもの事があったら大変でしょ？」
シバ「でも、マリアは強いんでしょ？それに、セッタが残るわ！」
マリア「・・・でも・・。」
アルバ「シバ、無理に連れていくのはよくないよ。」
シバ「でも、マリアがいれば戦力は拡大するわ！マリア、一緒ｎ」
マリア「私は行かない！！！」


シバ「・・・マリ・・ア・・・？」
マリア「ハッ）あ・・・ごめんね・・。」


マリアは部屋を勢いよく飛び出して行った。


シバ「・・・マリア・・。」
アルバ「・・・こりゃ、ソロモンが黙ってないだろうねぇ・・。」


















ソロモン「マリアは行かないぞ。」
シバ「・・・どうして？」
ソロモン「行かないものは行かない。」
シバ「マリアは強いのに？何で行かないの？」

ソロモン「・・・シバ。」
シバ「だって・・これで全てが終わるのよ？何でマリアは戦線に立たないの？」
ソロモン「・・・。」
シバ「何で？ねぇ！・・私には、言えない事なの？」
ソロモン「・・・大聖堂府だからだ。」
シバ「・・・え？」
ソロモン「乗り込む先が大聖堂府だからだ。」
シバ「そりゃ・・・本拠地だものね。」
ソロモン「マリアは大聖堂府での出来事はトラウマしかない。そこへ連れて行って・・トラウマを思い出させるつもりは一切ない。暴れないという根拠もないしな。」
シバ「・・・トラウマ・・。」
ソロモン「アイツもそれがわかってる。だから、シバ。お前に行かないと言ったんだ。」
シバ「！」
ソロモン「・・・俺からは終わりだ。あとはマリア本人に聞け。」
シバ「・・・。」
ソロモン「作戦当日までに仲直りしてなかったらシバも連れて行かないからな。」