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落ちた一雫

第18章  アルマトラン






マリア「やぁシバ。いつもこんな時間まで起きてるの?」



ソロモンの部屋をでて少ししたところにシバはいた。



シバ「・・・マリア・・。」
マリア「ん?何?」
シバ「・・・私、ソロモンの支えになれるのかな・・。」











マリア「あぁ、やっぱりさっきの扉の処の気配はシバだったんだね。」
シバ「!気付いてたの・・・?」
マリア「ソロモンは気付いてないよ。」
シバ「・・・。」


マリア「・・・ねぇシバ。支えになるって、どういう事を言いたいの?」
シバ「・・・え?」
マリア「精神的に側にいて支える事?それとも自分から先頭に立って率先する事?間違ってるって教えてあげる事?悩まないように道標を出してあげる事?」
シバ「・・・わ、たしは・・・。」
マリア「・・大丈夫。私にできなくて、シバに出来る事はたくさんあるよ。」
シバ「・・・マリア・・。」
マリア「だから、早く甥か姪の顔見せてね。(ニコッ」
シバ「なっ・・・!!マリア!!/////」



マリア「大丈夫よ、シバ。貴女は十分魅力的だもの。」






そう言って笑うマリアは、どこか寂しそうだった。






































マリア「・・・そう、王様になる決意をしたのね。」
ソロモン「あぁ。」
マリア「アルバやファーラン達は、身を弁えると言ったの?」
ソロモン「・・・あぁ。」


マリアは腕を広げた。

ソロモンはゆっくりと、マリアに近寄る。



マリア「私は変わらない。そう言ったよね?」



マリアは大事そうにソロモンを抱きしめる。





マリア「貴方を高い塔に一人ぼっちになんかさせないんだから。」
ソロモン「・・・お前は本当・・甘いな・・・。」
マリア「今度はソロモンが私を甘やかしてね。(ニコッ」
ソロモン「・・当たり前だ。」




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