第15章 　変化

レイ「・・・そう。それ、アリババ君たちには言った？」
アラ「ううん。まだ言ってないんだ。だからお姉さん、内緒にしておいておくれよ。」
レイ「別にいいけど・・・。」
アラ「！ありがとう！！」
レイ「ちゃんと自分で言うんだよ？」
アラ「分かってるさ！それじゃあお姉さん、またね！！」










雄「・・なんだ、今日はアラジンか？昨日はモルジアナだったな。」
レイ「情緒不安定らしい。」
蓮「ま、悩むことだってあるだろ。」
雄「それはそうとレイ、最近変な目で見られてないか？」
レイ「変な目？」
雄「あぁ。」
レイ「いや・・・そんな風に感じた事はないけど。」
雄「・・・なら構わんのだが・・。」
レイ「・・・。」




そろそろ、だな。

























レイ「・・・明日出るの？みんな。」
モル「はい！暗黒大陸へ行ってきます・・・！」
アラ「僕はマグノシュタットへ行ってくるねお姉さん！」
白龍「俺は、国に戻ります。」
レイ「・・・そっか。寂しくなるね。」
アラ「お姉さんは旅に出ないのかぃ？」
レイ「考え中・・・かな。」
アラ「・・そっか！」
レイ「気を付けてね。」

「「「はい！」」」




















レイ「・・・いいの？会わなくて。」
蓮「・・会ったら、今のままじゃいられなくなる。」
レイ「・・・。」
雄「白龍は、俺たちはもう死んでいると思っている。・・白龍だけじゃない、白瑛や紅炎、・・・あの女も思ってるだろう。」
レイ「・・・まだ時じゃない、って事か。」
雄「そういう事だ。」
レイ「了解。・・・皇子は大変だね。」
雄「そういうお前だって、一国の王女だろう？」




レイ「・・・“今”は、ね。」