第2章 新生活
ザワザワ・・・と騒めく使用人達。無理もない。何故なら・・・
シン「怖くないかー?」
レイ「・・・怖くない。けど、当たりそう。」
ジャ「シン!肩車するのはいいですけど扉などにぶつからないようにして下さいよ!」
見ず知らずの子供が王に肩車されて、その隣を心配そうに政務官が歩いているのだ。
「あの子は一体・・・?」
「まさか、王の隠し子!?」
「いや、ジャーファル様の隠し子かもしれない・・・。」
「でもあの髪色は王の子なのでは・・・?」
など、噂が瞬く間に王宮内を駆け巡っていた。
そんな事は露も知らないシンドバッド一向は・・・
シン「ここが食堂だぞー!」
ジャ「あ、こらシン!そのまま扉をくぐったらレイがぶつかります!!」
レイ「わっ!」
驚きながらも、のけ反って何とか避けたレイ。
シン「おぉ!レイは柔らかいな!!」
レイ「うぅ・・・起き上がれない・・・。」
ジャ「あー・・・大丈夫ですか?レイ。こっちへおいで。」
傍から見ればただの親子のような会話がなされていた。