• テキストサイズ

落ちた一雫

第2章  新生活






翌朝―――――――




レイ「んぅ・・・。」



レイが目を覚ますと、目の前にはまだ寝ているジャーファル。
いそいそと腕の中から出ようとして、レイは違和感を感じた。




ママ、こんなに腕太かったっけ?





むくりと無理やりに起き上がって後ろを見れば










全裸のシンドバッド。



















レイ「・・・。」


硬直してしまったレイ。







ジャ「ん・・・?起きたのですか?レイ・・・?」



レイが起き上がった事で目が覚めたらしいジャーファルは目をこすりながら上半身を起こす。







ジャ「・・・何やってんだこのバカ王はぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!」


早朝からジャーファルの怒声が王宮内に響き渡った。























ジャ「何で貴方が此処で寝てるんですか!!」
シン「自分の子と寝たがらない親が何処にいる!!」
ジャ「毎度毎度何で全裸なんですか!!」
シン「それはいつもの事だろう!!」



ジャーファルの怒声で起きたシンドバッドは現在、ジャーファルの部屋の床の上で正座中である。ちなみにまだ全裸である。



ジャ「大体貴方は~~~!!」



ジャーファルのシンドバッドへの説教が続く中、レイは枕を抱えてその様子を見ないように窓から外を眺めている。

ジャ「レイには今のシンは悪影響です。」

とジャーファルに言われたためである。よって、レイはその様子を視野に入れないようにしていたのだ。








ジャ「レイ、もういいですよ。」


そう言われてレイが振り向くと、笑顔を浮かべたジャーファルときちんと服を着たシンドバッド。


ジャ「さ、レイ。朝食を食べに行きましょうか。」


そう言われたものの、レイは動こうとはしない。



シン「・・・?レイ?どうかしたのか??」
レイ「・・・靴、ない。」


そう言われて思い出す二人。昨晩はジャーファルがレイを抱えてこの部屋に来た為に、靴をあの部屋に置いてきてしまったのだ。


/ 132ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp