第13章 第61迷宮ザガン
レイ「言ったでしょ。同じ手は喰らわない。」
ズルムッドが振り下ろした腕の下にはすでにレイはいなかった。
ズル「なっ・・・!!」
レイ「あと、私金属器持ってるし。」
レイは、思い切りズルムッドを蹴り飛ばした。
ズル「ぐぅっ・・・!!」
レイ「どうしたの?まだ私、“魔法”も“金属器”も使ってないよ。闇の王は強いんでしょう?(微笑」
挑発するように笑うレイ。
ズル「この・・・小娘ぇええっ!!!」
ズルムッドは多くの腕をさらに生やし、レイ目がけて伸ばす。
レイ「戦う相手には敬意を払えって雄に教えてもらったんだ。だから、貴方に敬意を払って金属器を発動させてあげるね。」
ズル「何言ってるの?貴女は魔導士!金属器なんて発動出来ないわ!!」
レイ「出でよ、アスモデウス。」
何も武器を持っていなかったはずのレイの手には、大きな鎌が握られていた。
ズル「・・・!!」
レイ「さようなら。」
ズルムッドの身体を、レイの鎌が貫いた。
キィンキィンッ!!と剣を交える音がする。
ビョルン「ほぅ・・・なかなかやりますね。」
蓮「そりゃどうも!!」
ビョルン「では、これではどうでしょう?」
闇の金属器を発動させて自分の分身を二人増やしたビョルン。
蓮「あー・・・そういう事やっちゃうやつか。」
しかし、蓮は冷静に攻撃を流していた。
アリ「!後ろ!!!」
蓮「お、さんきゅ!!」
急に後ろに分身を1人増やされたが、アリババのサポートにより蓮は攻撃に気付けた。
ビョルン「!ほぅ・・・素晴らしい瞬発力ですね。」
蓮「そりゃどーも!」
ビョルン「極大魔法・・・ゼツルゼツル・ザラーム!!」
アリ「!囲まれた!!!」
蓮「人数増えようが俺には関係ないな。」