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落ちた一雫

第13章  第61迷宮ザガン




アリババside――――――――









白龍「レイ、寒くはないか?」
レイ「うん、大丈夫だよ。」
白龍「今お茶を淹れてくる。煌のでもいいか?」
レイ「うん。ありがとう。」



白龍「レイ、波風にあまり当たるとよくない。部屋に行こう。」
レイ「あ、うん。」











アリ「白龍、レイさんの事気にしすぎじゃね?」
アラ「レイお姉さんの事が心配なんだね!」
モル「・・・本当にそうなのでしょうか。」
アラ「?違うのかぃ?」
モル「私には・・・一瞬、親を探していたヒナのように見えました。」



シンドリアを出港する時にレイさんが送ってくれると知った白龍は海に出てから誰よりもレイさんに話しかけていた。むしろ、白龍から話しかけているのはレイさんだけな気もする。



アラ「それじゃあ・・・白龍お兄さんもレイお姉さんの事探してたんだねぇ。」
モル「?アラジンも探していたのですか?」
アラ「勿論さ!お姉さんは頑丈な部屋に何回も来てくれたんだ!でも、急に来なくなっちゃって・・・。」
アリ「・・・それでシンドリアに来てあんな反応だったんだな。」
アラ「お姉さんは凄いんだよ!僕にいろんな事を教えてくれたんだ!」






アラジンだって、レイさんの話をする時は目が輝く。すごく嬉しそうなんだ。





でも、俺とモルジアナはレイさんと全然話した事がない。シンドリアにいても全然会わないし。










コンコンッと叩かれた扉。俺が開けるとそこにはレイさんがいた。




アリ「・・・レイさん!?」
レイ「島が見えてきたよ。」
モル「!本当ですか!!」
レイ「おいでよ。白龍も出てるよ。」








あまり喋った事も会った事もないけど、でも、





レイさんはいい人だと思う。




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