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落ちた一雫

第1章  初対面




しばらくの間、部屋の中は静かになった。





一番最初に口を開いたのは、



「あのさ。」




レイだった。



シン「ん?どうしたんだぃ??」
レイ「・・・何で信じたの?」



シン「・・・何をだぃ?」
レイ「私が貴方の子供だって。お母さんがこの部屋の人だって。」
シン「違うのかぃ?」
ジャ「仮にマリアさんの子ではなくとも、シンの子ではありますよね。」
レイ「・・・?」
ジャ「こうやって見ると、貴方たち似てますから。」



ジャーファルは、抱えたままのレイとシンドバッドを見比べながら言う。



シン「ふむ。じゃあ母親はジャーファルだな!!」
ジャ「ぶっ飛ばしますよアンタ。」
シン「何で!?」




レイ「・・・ふふっ。」
シン「!笑ったぞ!!ジャーファル!!」



レイ「・・じゃあ、ママ。」
ジャ「マっ・・・!?」
レイ「一緒に寝てもいい?」
ジャ「・・・!そうでした・・まだ真夜中でしたね。すみません、こんな時間に起こしてしまって・・・。」
レイ「・・・一緒に寝てくれるなら、いいよ。」
ジャ「・・・しかし、私には仕事がまだ・・。」
シン「ジャーファル、お前はシンドリア国王女の指示が従えないのか??」



シンドバッドはにこやかにジャーファルにそう言った。


ジャ「・・・わかりましたよ。その代わり明日はシンがお仕事頑張ってくれるんですよね?」
シン「え、いや・・・あのー・・ジャーファルくん?」
レイ「・・・お父さんはお仕事しないの?」




シン「するよ!お父さん頑張っちゃうぞ!!」





七海の覇王もどうやら自分の子供には勝てないらしい。




レイ「ママの部屋で寝るー。」
ジャ「わかりました。じゃあ行きましょうか。」














こうして、レイはシンドバッド達と



“生まれて初めて”出会ったのである。



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