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落ちた一雫

第12章  第60迷宮ヴァプラ





ジャ「・・なんだか、懐かしい気分になりますね。」
レイ「・・・あぁ、お父さんと一緒に行って以来なんだよねママ。」




雄「・・・レイ、あそこだけ雲で覆われているぞ。」
レイ「・・・うん。あそこだ。」
ジャ「・・・長いようで短かったですね。」
蓮「言われてみれば・・・謎解きをするわけでもなくただ迷宮生物を倒してただけのような・・。」







レイ「だからこその難関だったんだよ。」







そう言いながら扉を開けるレイ。中は錆びた剣や壺などが散らばっている。





雄「・・・ふむ、アレか。」
蓮「お、今回はわかりやすいなー。」






レイが机の上に置かれていたランプに手をそっと乗せると・・・











「王になるのは誰だ?」






ランプから青い何かが出てきた。




雄「・・・ほう。」
レイ「・・・翼のあるライオン?」
「私はこの第60迷宮の主、ヴァプラ。」



ジャ「ヴァプラ・・・。」
蓮「へー・・・あ、迷宮攻略って事でいいのか?」
ヴァ「うむ。お主達の迷宮攻略を認めよう。」
雄「あえて聞くが、なぜ迷宮生物を出現させただけだったんだ?」
ヴァ「容易を選べばもっと難易度が高い攻略になっただけだ。」



レイ「・・・やっぱり、あの時点で精神的なものを見たんだ。」
ヴァ「あとは戦闘能力を見たかったが・・・1つ目の部屋であそこまでの戦闘力を見せられて認めんわけにはいかないだろう。」
レイ「・・・ところで、誰を王に選ぶの?」





ヴァ「・・・お前、なぜ眷属器を持っている?」

ジャ「・・・え・・?」













ヴァ「眷属器などで収まる器じゃなかろうて。」






そうヴァプラが言いながらジャーファルの武器に手を伸ばすと


パキンッと音がした。しかし、ジャーファルの武器そのものが壊れたわけではない。






ジャ「・・・!?眷属器が発動できない・・!?」
ヴァ「我が入るために避けただけだ。」
雄「ジャーファル殿を王に選んだか。」




ジャ「え、でも私は王になんて・・・!」
ヴァ「知っておるわ。」


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