第11章 　シンドリア

レイ「・・・お父さんと雄の手合せ？」
シン「あぁ。だからユウ殿を借りてもいいか？」
レイ「え、ヤだ。」





俺の娘、レイは絶賛ユウ殿の膝の上でユウ殿と本を読んでいる最中である。ちなみに今は昼ちょっと過ぎだ。




レイ「蓮なら喜んで手合せしてくれると思うけど。」
シン「レン殿なら今シャルルカンと闘ってるぞ。」
レイ「・・シャル、また蓮連れてったの。」



少し不機嫌になってしまったレイ。シャルルカンと闘ってる事が嫌なのか、それとも側にレン殿がいないからなのか・・・。




雄「・・・レイ、蓮がいないのはいつもの事だろう？」
レイ「いつもシャルが連れて行っちゃうじゃん。」
雄「・・・ふむ、じゃあ今から蓮を連れ戻しに行くか。」
レイ「・・・いいよ。」
雄「では行くか。」
レイ「そっちじゃない。」



・・・ん？



雄「・・・そっちじゃない、とは？」
レイ「・・・お父さんと、手合せする方。」
シン「・・・いいのか？」
レイ「金属器発動させたら怒るからね。」
雄「・・・レイ、俺の剣は今部屋なのだが。」
レイ「私のあるよ。」
雄「・・・仕方ない。」





























シャル「っだぁぁあああっ！また負けた！！」
蓮「シャルルカン殿の剣は軌道が読めなくて困りますねー！」
シャル「ウソつけ！ほいほい避けてるじゃねぇか！！」
蓮「あれはカラクリがあって・・・ん？中庭が騒がしいな・・。」
シャル「何だー？誰か手合せでもしてんのか？？」


レイ「・・・あ、蓮。お帰り。」
蓮「レイ、この人だかりは何だ？？」
レイ「雄とお父さんが手合せしてるの。」
蓮「へぇ・・・雄とレイの父上が・・・はぁ！？」


シャル「王サマと手合せ！？」



蓮「あちゃー・・・レイ、剣は？」
レイ「私の。・・・どっちが勝つと思う？私、雄。」
シャル「んー・・・俺は王サマで。」
蓮「じゃ、俺もあｎ・・・雄で！」