第8章 行こうかな
レイ「・・・ん?今なんて?」
ジャ「バルバッドへ行くことになりました。」
レイ「・・・誰が?」
ジャ「私が。」
レイ「ちょっとお父さんの処に行ってくるね。」
ジャ「レイ、落ち着いてくれないかな。せめてその短剣を閉まってくれ。」
レイ「こんな忙しい時期にママ連れてバルバッドへ行くって言うんでしょあの父親!!何考えてんの!!!」
ジャ「シンにも考えあっての事だとは思いますけどね。ところでレイ、どこに向かっているんだぃ?」
レイ「決まってる。お父さんの私室だよ。」
ジャ「レイ、今は仕事してるハズなんだけど・・・。」
レイ「してないしてない。」
バァンッ!とレイがノックもせずに扉を開けた先には、窓から脱走を図っているシンドバッドがいた。
ジャ「・・シン・・・貴方・・・!!」
シン「ジ、ジャーファル!?」
レイ「お父さん!!!!バルバッドにママ連れていくってどういう事!!」
シン「ん?マスルールも行くぞ?」
レイ「マス兄まで!?・・・書類が溜まりに溜まってるこの状況でママ連れていくっていうの?」
シン「・・・ん?そんなに書類溜まってるのか?」
ジャ,レイ「「誰のせいだと思ってるんです?」」
シン「・・・すまん。」
レイ「もう。ほら、仕事に戻って戻って。」
シン「レイ、父さん少し休憩したいなー・・・なんて。」
レイ「ん?お父さん何か言った?」
シン「レイ、実の父親に向かってナイフを投げるのはよくないと思うぞ!」
レイ「お父さんが逃げようとするからだよ?それに当ててないもん。」
シン「レイ・・父さんは悲しいぞ!」
レイ「はいはい、お仕事戻ってねー。」
そう言いつつシンドバッドの背をぐいぐい押すレイ。
レイ「バルバッドに出るまでに仕事終わったらお酒飲んでいいよ。」
シン「はっはっは!すぐに終わらしてくるぞ!!」
ジャ「レイのおかげで仕事が進みます。ありがとう。」
レイ「いえいえ。」