第4章 銀蠍塔
ジャーファルが急いで銀蠍塔へと赴くと、入口で手を振っている人物がいた。
ジャ「・・・!シン!!!!貴方って人は!!!」
シン「ジャーファル!来い、凄いものが見れるぞ!!」
そう言ってジャーファルの腕を掴んでずんずん銀蠍塔の中を進んでいくシンドバッド。
ジャ「仕事はどうしたんですか!」
シン「ジャーファルだってレイが心配でここに来たんだろう?」
ジャ「それはそうですけど・・・。」
シン「・・・あれだよ。」
シンドバッドが指指した先には人だかりがあった。
ジャ「・・・は?」
「シャルルカン様ーーーっ!!子供相手に本気すぎますよー!!」
「レイ王女ーー!そんな大人げない人に負けちゃダメですよー!!」
「おいコラ誰だ俺の事大人げないだなんて言ったの!!!!」
「シャルルカン様ー、よそ見してたら負けちゃいますよー。」
シン「ちょっとすまない。俺たちにも見せてくれないか?」
「あ、シンドバッド王が戻ってこられたぞー!!!」
そう武官の一人が告げると一斉に離れていく武官達。シンドバッド達のいる場所から2,3歩後ろに下がったところに並ぶ武官たち。
ジャ「・・・シン。」
シン「ん?なんだ??」
ジャ「私の目は・・・おかしくなっているのでしょうか?」
シン「いや、おかしくはないだろうな。」
ジャ「・・・レイに、それだけの実力があるとみて、いいんですね?」
シン「そうだな。最も、シャルルカンが眷属器を使い出したのはついさっきだそうだが。」
そう、シャルルカンは眷属器を発動させてレイと手合せをしていた。反対にレイは武官が持っているのより小さ目の普通の剣である。
シン「ちなみにあの剣は倉庫にあったのをシャルルカンが持ってきたそうだぞ。」
ジャ「・・・そうですか。」
レイは舞うようにシャルルカンの攻撃をかわしたり流している。
しばらくして、ジャーファル達が来てから初めてレイが急に攻撃に転じ、かわせきれなかったシャルルカンは剣を弾かれてしまった。
シャル「・・・っだぁーーー!負けた!!」
レイ「魔力、回復した方がいいよ。」
シャル「嫌だ!勝つまでやる!!」
レイ「でも・・・もう鐘鳴っちゃうし・・。」