第3章 宴会後
食堂に入ったが、普段より人が少ない。
ジャ「・・・二日酔いの方が多いのでしょうかね。」
と察したジャーファル。レイの歓迎祭でハメを外しすぎた人が多くいるようだ。
レイ「・・・今日、お仕事大変だね。」
と、どこか遠くを見つめながら呟いたレイ。
ジャ「・・・?」
ジャーファルはこの時、どういう意味なのか聞いとけばよかったとのちに後悔する。
朝食を食べ終え、執務室へと向かうジャーファル。その隣をてとてとと歩いているのはレイだ。
ジャ「レイ、今日も執務室でいいんですか?」
とレイに問うたところ、
レイ「うん。ママが寝れるなら。」
と答え、ジャーファルが今日一日頑張ろうという気になったのは言うまでもない。
執務室に入ってみると、いたのはたった数人。
ジャ「・・・!?他の人は!?」
普段の半分くらいしかいない。
「それが・・・昨日の宴で盛り上がりすぎたらしく・・。」
「二日酔いやら・・・胃炎やらで・・お休みです。」
とすでに手を動かしながら話す文官。
唖然としているジャーファルをよそに自分の席に座るレイ。
手にはいくつかの書類を持っている。
ジャ「・・・レイ?」
レイ「やる。ママと寝たいもん。」
と言って黙々と書類に目を通すレイ。
ジャ「レイ・・・!」
そんなレイを見て何も思わないジャーファルじゃなく・・・。
すぐに席に座って仕事を始めた。
そんな姿にその場にいた文官達は涙を流したとか。