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落ちた一雫

第3章  宴会後





ジャ「レイ・・・!」


レイに寄ろうとしたが、オラミー達がジャーファルの存在に気付き、警戒している。オラミーは普段は温厚な動物なので、人に攻撃をしたりする事は絶対にない。しかし、この警戒ぶりでは攻撃されるかもしれない。


ジャ「・・・困りましたね・・。」



オラミー達の行動は、まるで親を取られまいと怒っている子供のようである。



レイ「・・・ん・・。」


ジャ「・・・おはようございます、レイ。」




少し経って、レイの目が覚め、オラミー達は警戒するのをやめた。
どうやら寝ているレイを起こすまいと思っての行動だったらしい。



レイ「・・・ママ?」
ジャ「おはようございます。部屋にいなかったのでびっくりしましたよ。」





そう言いながらレイの隣に座り込むジャーファル。





レイ「・・・起きるの、ちょっと早かったから・・・。」
ジャ「・・・気を使ってくれたんですね。ありがとうございます。」
レイ「・・・お腹空いた。」
ジャ「それじゃあ朝ごはんにしましょうか。」
レイ「うん。」




レイが頷くと、レイの周りにいたオラミー達は次々と森に戻っていく。



ジャ「・・・レイ、オラミー達と仲がいいんですね。」
レイ「・・・いつもの事だよ。」







ジャーファとジャーファルルに抱えられながら食堂に向かうレイに笑顔で話しかけてくる侍女や武官は少なくなかった。





食堂に着くまでにレイがもう一眠りしてしまうのはまた別のお話である。


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