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落ちた一雫

第23章  世界大戦









シャル「おい!返事しろ!!おい!!」


白蓮「そんなに心配しなくても、意識飛んでるだけだ。」






シャルルカンと白蓮が剣を交えているその近くではヤムライハが倒れていた。






シャル「レン・・・!何した!?」

白蓮「見てただろ?俺は避けただけだ。」

シャル「っ・・・!!」





白蓮「続けようぜ?シャルルカン。」























ジャ「・・・助かりました、マスルール。」
マス「ウス。」


紅覇「ファナリス速すぎ~!全然当たんないしぃ~!!」



紅覇の服は破れ、ボロボロになっていた。




ジャ「(これだけ攻撃されてもまだ立つとは・・・さすが、煌帝国の皇子といった処でしょうか。)」


ジャーファルが勢いよく暗器を投げる。



紅覇「!」





それをいなしたのは・・・





「紅覇殿、服がもはや服の仕事をしていませんよ、それじゃあ。」

紅覇「あとで着替え持ってこさせるしぃ~!それよりお前は何でここにいるんだよ?白龍。」
白龍「思っていた以上にアリババ殿が甘ちゃんだったもので。」
ジャ「!アリババ君・・・!!」



白龍「あぁ、死んではいませんよ。戦意喪失はしているでしょうが。」






白龍は紅覇の隣に立ち、ジャーファルとマスルールを見据えた。




紅覇「ファナリスは頂戴ねぇ~。」
白龍「では、俺がジャーファル殿のお相手という事ですね。」

ジャ「・・・気を引き締めなければなりませんね。」
マス「ウス。」

























シン「・・・レイ・・。」



レイ「・・・いつでも、貴方はそこにいた。」




私が知らないとでも思ってた?





シン「・・・。」
レイ「謝肉祭の時だって、会談の時だって、貴方はそこにいた。周りには沢山の兵士がいた。今みたいに。」





多くの兵士が、レイに武器を向けている。




レイ「どれだけ凡人が頑張っても届かない場所に貴方はいたね。ずっと。座り続けてた。ずっと、独りだった。」

シン「・・・レイ。」


レイ「さようなら、独りぼっちの王様。私はもう、“そこ”には戻らない。」




レイの目は、揺るがなかった。


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