第2章 新生活
ガヤガヤと盛り上がっている国民たち。
すでにお酒を飲んで酔っぱらっている者もいれば、ご飯を食べている者もいた。
ジャ「レイ、シンのとこに行きましょう。」
レイ「ママ・・・これ恥ずかしい。」
レイが着ているのはシンドバッドが用意した服。肩やお腹、足を晒すミニスカートのこの服はレイが普段着るような服とは違って露出が多かった。
ジャ「大丈夫ですよ、レイ。とても似合ってます。(微笑」
そうジャーファルに言われて恥ずかしいのか、顔をジャーファルの服の裾で隠してしまったレイ。
ヤム「レイちゃーんっ!」
と声をかけたのはヤムライハ。
ヤム「・・・あら、その服可愛いじゃない!王様が選んだの??」
ジャ「どうやら今日脱走した時に見繕ったようで・・・。」
ヤム「じゃあ、今日はレイちゃんの服を見繕うために脱走したのね、王様。」
なんてジャーファルとヤムライハは話をしながら歩いている。
レイは迷子にならないようにジャーファルの服の裾をきゅっと握りしめて歩いている。
シン「レイ!」
と正面からやってきたシンドバッド。
レイ「・・・この服、恥ずかしい。」
とレイが言うが・・・
シン「そうか?レイに似合ってるぞー!!」
といいながらレイを抱き上げるシンドバッド。
そのままシンドバッドは舞台に立ち・・・
「きゃーーーっ!!シンドバッド様よーーー!!」
「シンドバッド王ーーー!!」
シン「やぁ!!皆に紹介しよう!!
俺の子供のレイだ!!」
一瞬しぃん...となったが、ワァァァァアアアッ!!!と国中で歓声が響いた。
「ついに跡取りが・・・!!」
「これでシンドリアも安泰だなー!王様ー!!」
「いい父親して下さいねー!!」
レイ「・・・。(ポカン」
シン「・・・レイ、今日からは正式にシンドリア国の王女だ。(ニコッ」
レイ「・・・うん!」
レイの笑顔は、本当に幸せそうだった。