第22章 心
紅覇「レイの髪はサラサラで綺麗だねぇ。」
紅覇の自室で紅覇に髪をいじられているレイは書簡を読んでいた。
レイ「そう?紅覇の髪だって綺麗じゃん。」
紅覇「僕のは手入れ毎日してるんだから当たり前でしょ~?」
紅覇「出来た!今日はこの髪型ねぇ~。」
真正面から見ると紅覇の髪型とそっくりのレイ。しかし裏を見ると綺麗に三つ編みされた髪がまとめあげられていた。
レイ「ありがと、紅覇。」
紅覇「僕が勝手にいじってるだけだしぃ。」
レイは書簡を侍女に渡し、立ち上がる。
紅覇「レイ、今日は何するの?」
レイ「今日はジュダルと町に行った後に隣の国に行って、それから・・・。」
どんどんレイの口から出てくる予定に紅覇はぽかんと口を開けて聞いていた。
レイ「・・・で、夜は北の方の国の王様がこっちに来るから宴だって白雄言ってたから戻ってきて、宴に参加して終わり、かな。」
紅覇「相変わらず忙しいねぇ。ジュダル君と町に行くのは瞬間移動魔法使ってもらうため~?」
レイ「ジュダルにお願いしたら町に一緒に行くことが条件だって言うから。」
紅覇「ジュダルくんにあんまりお菓子食べさせちゃダメだよ?」
レイ「分かった。気を付ける。」
練家の人間やジュダルが、レイに甘いようにまた、レイも練家やジュダルに甘かった。
紅覇「いってらっしゃ~い!」
レイ「行ってきます。」
レイの朝は、毎日紅覇に髪をいじらせるところから始まるのだ。