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落ちた一雫

第22章  心










ジュ「レイ~~~。」




廊下を歩くレイに浮遊しながらくっついているジュダル。その後ろを歩く侍女数人。もうすでに煌帝国では慣れた光景である。




レイ「なぁにジュダル。」
ジュ「バカ殿の言ってた日って4日後だろ?島の下見とか行かなくていいのかよー?」
レイ「あぁ、マルッキオあたりが行ってる。心配しなくても大丈夫。」
ジュ「うっへぇ~・・・よくあいつら従えて平然といれるよな、レイ。そんなレイも気に入ってるけどよ。」
レイ「ありがと。」
ジュ「無茶すんなよ?昨日は寝たのか??」



煌帝国の人間はレイをかなり手厚く歓迎している。ジュダルも例外ではなく、レイにかなり過保護である。

ただし、それ以上に練家の人間が過保護であるのは間違いないだろう。





レイ「寝てるよ。むしろ紅明の方が寝てないかも。」
ジュ「だろうなぁ~。アイツはいいんだよ。」
レイ「戦場で倒れられても困るんだけどなぁ。」
ジュ「そんなヘマはしないだろ。」



和やかにそんな話をしながらたどり着いた大きな扉。
ジュダルが地面に着地し、扉を蹴り開けた。


ジュ「おーい紅炎~~~!今から島に行こうぜ!!」
紅炎「なんだジュダルか。」


多くの書簡に埋もれた紅炎がそこにはいた。


ジュ「何やってんだよ紅炎。」
紅炎「歴史の書簡を読み漁っていたところだ。」
ジュ「・・・寝ずにか?」
紅炎「あぁ。」
レイ「紅炎・・・今日は寝た方がいいよ。顔怖い。」
紅炎「・・・そうか。では今日は早めに切り上げるとしよう。」


紅炎はそう言うと立ち上がり、スタスタとレイ達の方へ来る。


紅炎「ジュダル、島とは戦場になる島の事か?」
ジュ「おぅ。紅明と白雄も誘ってよ、陣地決めに行こうぜ。」
紅炎「・・・それもそうだな。レイはどうするんだ?」
レイ「今日は白龍と手合せの約束してるからパス。」









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