第3章 自炊担当してます。
月島「それじゃあ行きますよ。僕も風呂入んなきゃいけないんで」
『ご、ごめんね…』
月島「別に…大丈夫ですけど…」
本当、申し訳ないですツッキー、今度何か奢ってあげるね…。
澤村「それじゃあ月島、頼んだよ」
月島「ハイ」
『迷惑かけてすいません…』
月島「元はと言えば僕のせいでもあるんですし」
ツッキーも怖がらせてきたけど、一番ひどかったのは…
菅原「え、なに…?そんな睨まなくても…」
澤村「…まぁ睨まれても仕方ないな」
菅原「…あの、瑠璃?」
『じゃあツッキー行こ!お風呂遅くなっちゃいけないし!』
月島「ハイ」
菅原さんなんて知らないんだから!この合宿中は最低限喋らないって決めた!!マネの仕事はちゃんとするけど!!
『廊下…不気味すぎるよ…』
月島「まぁ周りに住宅とかあまりなくて静かですしね」
薄暗くて無駄に長くて不気味な廊下。一人じゃ怖くて怖くて仕方なかったのに隣に誰か居てくれるだけでこんなにも楽になれるなんて…。ツッキーには本当、感謝です…。
『ツッキーは幽霊とか信じないの?』
月島「信じないですね。まぁ居たとしても僕には見えないと思いますけど、霊感とかないと思うんで」
『そっか…私もツッキーみたいに強くなりたい…』
月島「瑠璃さんは女性なんですから別に弱くてもいいんじゃないですか?女性なんて守られてなんぼなんですから」
『え?』
月島「着きましたよ。鍵貸してください」
『あ、うん』
ツッキーに鍵を渡すと早速鍵を開けてくれて「うわ、電気つけっぱじゃないですか…」とか文句を言いながら部屋に入って行った。
…あれ、ツッキーって女性は守られて当然~とか言うタイプの子だったっけ?
月島「瑠璃さんも手伝ってください。瑠璃さんの物なんですからね」
『あ!ごめん…!』
まぁ、疑問には思うけどツッキーは意外とレディーファースト主義だったってことにしておこ!
月島「一応カバンも持って行った方がいいんじゃないですか?忘れ物とかしてまた戻るの面倒ですし」
『そうだね~じゃあカバンっと』
月島「布団は僕が持ちますから、枕とカバンぐらいは自分で持ってくださいね?」
『それぐらいは持ちます…!!』