第3章 自炊担当してます。
影山「お前はエースじゃないけど!!そのスピードとバネと俺のトスがあれば、どんなブロックだって勝負できる!!」
影山「エースが打ち抜いた一点も、お前が躱して決めた一点も、同じ一点だ。エースって冠がついてなくても、お前は誰よりも沢山の得点を叩き出して!だからこそ敵はお前をマークして!他のスパイカーはお前の囮のおかげで自由になる!エースもだ!ね!」
田中「はっ!?おうっ!?」
飛雄ちゃん…フリが急すぎる…。でも、飛雄ちゃんの言う通りだ。翔ちゃんが囮になってくれるからみんながフリーで打ててる…。
田中「お前の囮があるのと無いのとじゃ、俺達の決定率が全然違うんだぞ!」
日向「……」
影山「それでもお前は今の自分の役割がカッコ悪いと思うのか!!」
日向「…思わない」
影山「あ?」
日向「思わない!!!」
影山「よし!!!」
…よかった。本当によかった…。なんとかなったよ…。
東峰「今の一発凄かった」
日向「!!あざすっ」
でもやっぱり一番はエースからの賞賛だよね!
影山「練習中断さしてスミマセンでした!!」
澤村「あっうんっいやっ」
影山「試合の続き――」
日向影山「お願いします!!」
なんとか収まって、試合が再開して……
嶋田「なかなかやるなあ高校生!おっさんも本気出しちゃうんだぜ!」
町内会チーム20点、烏野高校チーム18点。一セット目より町内会チームに追いついてる…。
『あ、嶋田さんのサーブだ!嶋田さんナイッサー…って…』
山口「ジャンプフローター…」
嶋田さん、そんなのできるの…?
澤村「日向!」
日向「よっしゃっ」
くんっ
日向「!!?ボェーッ!?」
嶋田「見たか!!」
滝ノ上「大人げ無ぇーっ」
その後もマッチポイントまで嶋田さんの大活躍…。
山口「すごい…」
『本当、すごいね…生で初めて見たかも…』
嶋田「イッキにイタダキマスッ」
田中「大地さん!」
くんっ
『~~!!!大地さんっ!!取った!!!』
影山「ナイスレシーブ!!」
しかもちゃんとセッターの位置に…!!
『大地さ~ん!!!ナイスです~~!!』
潔子「本当にレシーブ大好きだね」