第3章 自炊担当してます。
『菅原さんお願い…旭さんに…』
…旭さんに上がらないかもしれない。菅原さん、嶋田さんに目配せしてる…
菅原「嶋田さ――」
あぁ、やっぱり…
東峰「スガァーーーッ!!!」
『!?』
東峰「もう一本!!!」
…旭さん
菅原「旭…!!」
菅原さんから旭さんへの…トス…。
『~~!!』
山口「瑠璃さん、タオル…!」
後で拭くよ…涙だろうが鼻水だろうが後で拭くから…!!
ガガガンッ
『~~!!!旭さん……!!』
潔子「ね、ちゃんと信じてたら決まったでしょ…?」
『き、潔子さぁぁん…!!』
潔子「あ、ちょ…」
山口「清水先輩に抱きついちゃダメですって…!とりあえず顔拭いてください…!」
『き、きよこさ……』
潔子「瑠璃ちゃん、トイレ行って顔洗ってこよっか」
どれだけ私の顔ひどいの…そんなことより潔子さんと喜びを分かち合いたい…!
潔子「得点は私がつけておくから。山口、瑠璃ちゃんをトイレに連れてってあげて」
山口「あ、ハイ…!瑠璃さん、行きますよ…!」
『はい…うぅ…』
山口「目が腫れちゃってますから…!トイレで洗いましょうね」
忠君…こんな先輩でごめんね…でも、涙が止まらない…
山口「瑠璃さん!?しゃがみ込むならトイレで…!」
…耐えられずにしゃがみ込んでしまった私を、何だかんだで優しく忠君が背中を摩ってくれるから…余計…涙が…。
『うううぅ…』
東峰「瑠璃…だ、大丈夫なの?」
潔子「大丈夫、山口がなんとかしてくれるから」
山口「えぇっ!?」
あの…迷惑かけてごめんなさい…。
山口「た、立てます…?」
『うん…みなさん、お騒がせしました…』
東峰「なんか、ごめんね…?」
澤村「まぁ、大泣きするぐらい瑠璃もお前達のこと心配してたんだよ」
菅原「瑠璃…」
西谷「ごめんな…」
東峰「そんなに心配してもらってたなんて…」
『し、心配してません…!私のことはいいんで…試合!続けてください…!!』
山口「あ、瑠璃さん待ってください…!」
…大泣きしてすいません、でもよかった…元の烏野が戻った…!