第2章 幼馴染してます。
『でも!烏野にだって飛雄ちゃん以外にもセッターいるんだからね!!』
及川「…うん、ちゃんと分かってるよ。俺も味わったことあるから。しかも飛雄に。中学の頃岩ちゃんから聞かなかった?」
そういえば…徹ちゃんが元気ないというか、全然連絡してなかった時期があってその時岩ちゃんから聞いたかも…。
『飛雄ちゃんが部活に入って来て試合で交代させられたんだっけ…』
及川「そう、あの頃は俺も中坊だったからね~、イライラしてたんだよね~まぁ岩ちゃんに喝入れられたけどね」
『…』
及川「だから、瑠璃の言う他のセッターの子の気持ちもちゃんと分かってるよ。二年か三年かは知らないけど」
『…ごめんね、徹ちゃんの気持ちも考えずに一方的に怒鳴って…ごめんなさい』
及川「いいよいいよ~!瑠璃から電話来るなんてそうそうないからね!嬉しかったよ!ね~岩ちゃん!」
『…岩ちゃん?』
及川「もしかしたら俺のとこじゃなくて岩ちゃんとこに電話かけるかな~と思ってたから、俺今岩ちゃん家にいるの!」
『は?』
及川「岩ちゃんに代わるね~」
『え、え?』
いや、別に岩ちゃんに聞かれて悪いことなんて一切話してなかったから別にいいんだけど…てか「俺はいいって言ってんだろ!!」「せっかくなんだからさ~ほら~」っていう二人の話し声が微かに聞こえてくる…。仲良しかよ…。
でも、昔はこの二人に私も混じってたんだな~って思うと懐かしくて…。
『岩ちゃん!徹ちゃん!みんなで話そ!スピーカーにしよ!』
及川「お!それ名案~!それスピーカーON!」
岩泉「結局こうなるのかよ…」
『岩ちゃんヤッホ~!』
岩泉「瑠璃、及川化してきたな」
及川「いや、岩ちゃん化してると思うんだけど」
『どっちも嫌だけど、及川化の方が嫌かな』
及川「なんで!?あの及川さんだよ!?あの及川さんに似てきたってことなのに!?」
『岩ちゃん今度ご飯行こ~』
岩泉「おう、いいぞ」
及川「俺も行ってもいいですか!?」
やっぱり三人でいるのが一番楽しい…!