第2章 幼馴染してます。
『ただいま~』
母「おかえり、さっき徹ちゃんから電話あったわよ?」
『は?』
母「久し振りに徹ちゃんと話したけど、あの子変わってないわね~」
『なんで家の電話に…?』
スマホには着信…ないよね、LINEも来てないよね…なんで!?
母「瑠璃に電話してもまだ帰ってないだろうから~って」
『いや、家にかける意味』
母「私とお話ししたかったんだって!もう徹ちゃんったら本当こんなおばさんたぶらかしてどうしたいのかしら!」
『…お腹空きました』
母さん、徹ちゃん大好きなんだよな…岩ちゃんも大好きだからあの二人揃ったらはしゃいじゃうし…。
母「はいはい、じゃあ手洗ってきなさい。あ、徹ちゃんが後から連絡頂戴って言ってたわよ?」
『う…は~い…』
ご飯食べたら電話しとこうかな…あんまり話せなか…じゃないよ、殴れなかったんだよ!!!
暴言浴びせてやる!!!
母「よく噛んで食べなさいよ」
『早く徹ちゃんに電話しないとって思って』
母「あら、幼馴染からの恋愛ってやつ?」
『絶っっっ対にないです』
母「そんなに否定しなくても…」
思いっきり否定しますよ。
『ごちそうさまでした!』
母「は~い」
それじゃあ部屋に戻って電話するかな…。
『及川徹…っと…罵倒してやるんだから』
徹ちゃんの電話番号っと…
Prrrr
及川「瑠璃ちゃんもしも~し!」
『…こんばんは』
ワンコールで出たよ…。
及川「今日はありがとね~!もっと喋りたかったんだけどさ~」
『待って、先に言いたいことがある』
及川「どうぞ~」
『あのさ、今日の試合で変な条件出してきたのって徹ちゃんだよね?』
及川「変なって?」
こいつ…!分かってるくせに…!
『飛雄ちゃんを試合に出せって条件!何あれ!ねぇ!?』
及川「ちょ、ちょっと落ち着いて?」
『落ち着いてるよ!何であんな条件出したの!?』
及川「何でって…飛雄がどれくらい成長したか見たいな~って思ったからだよ」
『…分かってたけど』
それ以外理由がないから分かってたし理解もしてたけど…!