第1章 マネさんしてます。
田中「潔子さん!おはようございます!荷物お持ちいたします〜!」
潔子「私は大丈夫だから瑠璃ちゃんの荷物持ってあげて」
田中「……持ってやろうか?」
『なんでそんな上から目線なの。持てるから大丈夫です』
その顔腹立つな。潔子さんと態度違うのは仕方ないけどさ!!そこは文句ないけど!!
菅原「あ、おはよー。大丈夫だったか?うるさい男子二人いただろ?何か言われたりしなかったか?」
『おはようございます!』
菅原さん……今日も優しい……。
潔子「おはよう。大丈夫だった。……あの二人どうしたの?」
菅原「あー……何て言えばいいんだろうな……新しく入る一年なんだけどさー……」
澤村「あの二人、今は練習禁止だ」
『え!?練習禁止!?やっぱ喧嘩ですか!?』
すぐ喧嘩しちゃう子が入ってくるのかなー……怖い……絶対手に負えない……。
菅原「喧嘩といえば喧嘩かもしんないけど……今回ばかりはなぁ……大地の頭が固いというか」
澤村「俺は今後のことを思ってやったまでだ」
澤村「まぁ、入部拒否なんてことはないから大丈夫だ」
潔子「それならいいけど」
ってことはあの二人絶対入ってくるってことだよなー。たしか、明るい髪色のした小さい子と、黒髪で背の高い子。
田中「……瑠璃、はやく荷物下ろしてこいよ」
『なんで田中はそう私に対してキツイの』
菅原「お年頃だから仕方ないよな!」
田中「スガさん!?」
たしかに……この時期の男子高校生は女子に対して意地悪な時がある……仕方ないのか……。
菅原「瑠璃、田中に嫌なことされたらすぐ言えよ?こらしめてやるからな!」
『はい!!あ、じゃあこの前のことなんですけど』
田中「待て!やめろ!スガさんのその笑顔シャレになんねぇから!!」