第2章 幼馴染してます。

影山「よっしゃ、このままセット獲るぞ！！」


日向「あだっ」


『ちょっと影山君叩くんなら優しく叩かなきゃダメでしょ！』


澤村「叩くところを注意しろよ」


いや、高校生男子なんだからバシバシ叩き合いっこして青春しましょうよ！！


澤村「俺はそんな幼稚な青春はしない」


『え、私声に出して言ってました？』


澤村「いや、大体瑠璃の考えることは分かる」


え、それってなんか単細胞って言われた気が…。


田中「要するに単細胞ってことだな！影山と仲間じゃねぇか！！」


『…ズバリ言い当てないでよ』


影山「俺、瑠璃さんと仲間なんスか？よく分からないッスけどあざっす！！」


『感謝する要素ゼロなんだけど！！もういいから早くコート行きなさい！！』


田中「うっし！セット取るぜ！！」


日向「おぉっす！！！」


…仲が良いのはいいことなんだけど、なんか親分と子分に見えてくるんだけど。


と、みんなを見送って試合再開。


菅原「おー！タイム取られても調子崩れてないな！」


『でも、影山君とツッキー喧嘩してるんですけど…』


何の喧嘩してるのか聞こえはしないけど、なんか言い合いしてるなあれ。喧嘩するなら試合終わってから喧嘩しなよー…あ、大地さんの仲裁が入った。


菅原「大地が仲裁に入ると一発で喧嘩終わるな！」


『さすが大地さんです…』


大地さん、怖いですもん。


武田「影山君と月島君……青城チームに負けず劣らずのなんとも威圧的なブロックだね…」


『威圧的ですけど、仲が悪すぎて…』


武田「で、でもより一層強そうなオーラ出てる気がするよ…？」


菅原「味方同士でいがみ合ってどうすんだよ…」


まったく…先生や先輩を困らしちゃダメでしょ…。


とは言っても威圧的なブロックってことには間違い無くて。


『ナイスブロック！！！』


岩ちゃんのスパイク止めたよ！！ざまあみろ岩ちゃん！！


澤村「お前らいい加減にしろ！！！」


『また何か喧嘩したのか…』


菅原「大地がとうとう怒鳴ったな」


『なんか本当、すいません…』


と、試合を見ていたらまさかまさかのセットを烏野が取り返しました！