第1章 マネさんしてます。
潔子さんと私の恥ずかしい思い出話をしながら一年生のジャージを取りに行って体育館に戻る途中…。
潔子「大丈夫?重くない?」
『大丈夫です!軽いですから本当に!』
潔子さん優しすぎます。
潔子「じゃあドア開けるね」
『ありがとうございます!』
ガラガラと重い体育館のドアを潔子さんが開けてくれると、待っていたみんなは何やらお話していた模様。
日向「あ!おかえりなさーい!」
影山「あ、持ちます」
『いや!もう降ろすから!ありがとね!』
…影山君、初めて会った時、不良じゃないかとか思ってごめんね。こんなに優しい男の子だったとは…。
『さ!何が出るかな~。潔子さんどうぞ!』
潔子「持ってくれてありがとうね」
笑顔と共に私にお礼を言ってくれる潔子さん…何か奥の方で田中が叫んでるけど無視!この笑顔は私のもの!
潔子さんがガサガサとダンボールをあさっているのをそわそわとしながら眺める日向君。
うんうん、去年の私もこんな感じだったよ…。
潔子「はいこれ。バレー部のジャージ」
日向「うほおおお!!」
潔子「多分サイズ大丈夫だと思うけど、何かあったら言って」
日向影山「あザース!!」
日向君だけじゃなくて影山君も早速着てるし…!影山君見た目によらずお茶目なんだな…。
菅原「お前も着てみろよ~」
月島「いや僕はあとでも――」
田中「恥ずかしがりやか!」
月島「~~」
あーあ、ツッキーも着ちゃったよ。…何気田中の徴発に乗っちゃうよね。
『お~みんなかっこいいよ!』
日向「似合ってます!?」
『似合ってる似合ってる~』
いや~みんな似合ってるなぁ黒ジャージ。なんかしんみり。
澤村「…これから烏野バレー部としてよろしく!」
日向影山「…おす!!」
…日向君と影山君にとってはやっと入部できたバレー部だもんなぁ。
よし!ひと肌脱ぎましょうか!
『みんな!写真撮ろ!』
月島「僕は別に…日向「撮ります!」
『じゃあポーズは田中に教わって!』
田中「ポーズなら俺に任せろ!」
『山口君そのポーズ最高!影山君もうちょっと腕斜めに!』
…今年もやってしまった感じはありますが、これは可愛い後輩を写真に納めるためってことで。
『いくよ~はいチーズ!!』