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古きパートナー

第10章 知らないフリ


白川側

上風「大胆なゲームだな。期間なんて今日から3ヶ月だぞ」

『良いんですよ。彼はもう気づいています。無理に詮索されるよりか彼の想像が重要ですから』

上風「ふーん。あ、そんで此処は?」

『あ、此処はですね』

昨日、仁王君にゲームを申し込んだ

内容は簡単です

彼女のつけてくれた名前と一致するかと言うゲームです

「マジシャン」とつけてくれたのは

他界してしまった外国の友人

ボールを自由自裁に操る所からつけられたもう1つの名

彼られの中でも幸村君や柳君は気づいているはず

そして、一度打った事のある仁王君もすでに気づいているはず

制限時間は12月3日まで

答え合わせは12月4日

もう気づいている彼にとっては待ち遠しい時間でしょうが

それでも確実に気づいて欲しいのです

彼らは信用できる

何故?、と聞かれたら答えるのに難しいですが

本音を言えば「助けてくれた」からですね

今までそんな行為を受け取った事もなければ見た事もありませんでした

だから、教えるのです

僕は「化け物」「殺人鬼」

それを知った彼らはきっと僕を捨てるはずです

優真に危害が及ぶ事も考えましたが

優真の了承も得ていましたから

上風「そんで、捨てられたらどうするんだよ」

『その時は、学校をやめてプロになります』

上風「そんな腕があるならねー」

『本当は嫌なんですよ?優真とも遊べなくなるので』

上風「...大きな掛けだね」

『そうですね。...これ、間違ってますよ』

上風「いきなり現実に戻すなよ...」

いつもの私の寝室に朝の5時半から入ってきた優真

出校日までに提出する課題を今、此処でやっている

出校日は、今日である

現在時刻は7時半

『もうそろそろ出ますよ。遅刻してしまいます』

上風「も、もうちょっと...」

『はぁ...』

カラン...

麦茶の氷の音が鳴る中

私達は揃いに揃って学校が始まる5分前についた

柳「遅い登校だな」

『ええ、朝から優真の襲撃があったので。遅刻になるかと思いました』

柳「...いつから来た?」

『朝の5時半です』

柳「...ご苦労だったな」

『ありがとうございます』
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