第3章 *2度目のテスト*
10番ってのはかなり早い。
もう9番まできてる。
次のアナウンスが流れたら、私の番。
そうすると、
「次は10番の人、廊下に出てください」
私は廊下に出た。
そこにいたのは
「田中…先生?」
私を校門から連れてきた先生だった。
「おぉー三神じゃねーか。
お前を連れて行くのはどこでも私なのか」
「田中先生…よろしくお願いします」
「ん、じゃあ移動するか。」
「はい」
私は田中先生に着いて行った。
「ここでアンタには戦ってもらう。」
「えっ…」
「そんな難しいことじゃない。
その動物がいれば大丈夫だから」
動物…フランのことか。
勝たなければいけないけど
その自信はあまり…ない。
前の扉が開いた。
「ほら、行って来いよ。
どうあがいたって今日でテストは終わりだよ。」
「…はい、先生!!」
私は部屋に入った。
そこにはかなりの人数がいた。
でも1人だけ名前がわかる子がいた。
「…つばさ」
初めて話した友達が。
私の目の前に立っていた。
「久しぶりってとこかな?帆乃。」
ニッコリ笑ってそう言った。
でも、目は笑っていなかった。