第3章 *2度目のテスト*
私は食堂に向かってる。
1人で…あと1匹いました。
食堂も教室の並び順と同じように座るらしく隣には冷たい奴がいた。
名前は…確か倉野さん?だっけ…
「舞花、私にもくれ。」
「自分の分がないんですか?」
倉野さんは誰かと話していた。
よく見るとウサギ…みたいなのがいた。
「倉野さん…それは?」
「これですか?起きたら部屋に勝手にいました。
置いてこようと思ったんですけどやけにうるさかったので連れてきました。」
「あぁー…」
「あなたのところにはいなかったんですか?」
「うん…いたよ。一応」
「そう…」
倉野さんとはあまり会話をしない。
いや、倉野さんが話さないタイプ、だと思う。
そんなことを考えながら朝食を食べていたら
「はーいおはよう♪
クリスだよー!」
みんなぎこちないが挨拶をする。
「起きたら部屋に動物はいたかな?」
「あっいました!!!」
誰かが大きな声で言った。
「いなかった人はいないよねー?」
とりあえずいなかった人はいないらしい。
「今日のテストではその動物がいないと何もできないですからねー。」
やっぱフランが言ってたことは本当らしい。
そうするとフランが
「ほら!やっぱり我が言った通りだろ?」
「うん…そうだね」
「ならばちゃんと我に優しくするのだ!」
「…例えば何?」
「我は…今、非常にお腹がすいておる」
「だから?」
「わからないのか?もう…」
「なんだよ?」
「…主が食ってるご飯が欲しいんだ!くれ!食わせろっ!」
「……………………。」