第1章 壱
「ごほんっ…///えー!続きまして、二人目の方っ!」
心無しか顔を赤くした
弘樹は咳払いをして話を進めようと次の人を
呼ぶ。
「はぁい♡私は、高校2年の千明ですっ♡…私は直人さんが好きです///」
呼ばれ、次に現れたのは
自称中学1の美少女、千明だった。
ちらちらと、
直人に目線を送っている。
「はーい。千明ちゃん、ご指名有難う♡
僕も嬉しいよ」
それに苦笑いしながら
直人が千明に近づいてきた。
その後、ギューと彼女を抱きしめた。
「きゃあ///!?…な、直人さん…//////」
「……有難うね♡」
チュッ、先程の弘樹と同じく
頬にキスをする。
「…!?///…幸、…せ//////」
へたぁ…
余りの衝撃に
千明は直人の腕の中で意識を失った。
「…へ?あ、あれ??
ど、どうしよう?!?倒れちゃった…(汗)!」
その後千明は
見に来ていた先生に背負われ
保健室へ運ばれていったのだった。
「…一人足りなくなっちゃったけどどうする??」
直人が恐る恐る皆に問いかける。
「うーん…また1から、なんてしたら
時間かかるしなぁ…」
。
良が腕を組み呟く。
「とりあえずさ、後2人の順位を決めなきゃ、
あの子も可愛そうだけど最後まで来た二人も可愛そうだ。」
洋が頬を掻きながら言う。
「まぁ、そうだよねぇ…」
苦笑いするかっちゃん。
「……って、訳で色々ありましたが
じゃんけん大会続行しまーす!」
少し罪悪感はあるものの
何事もなかったように
にっこーと笑いながらじゃんけん大会は
再開した。