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🍊レンジ物語🍊

第1章 壱



「ごほんっ…///えー!続きまして、二人目の方っ!」

心無しか顔を赤くした
弘樹は咳払いをして話を進めようと次の人を
呼ぶ。

「はぁい♡私は、高校2年の千明ですっ♡…私は直人さんが好きです///」

呼ばれ、次に現れたのは
自称中学1の美少女、千明だった。

ちらちらと、
直人に目線を送っている。

「はーい。千明ちゃん、ご指名有難う♡
僕も嬉しいよ」

それに苦笑いしながら
直人が千明に近づいてきた。
その後、ギューと彼女を抱きしめた。

「きゃあ///!?…な、直人さん…//////」

「……有難うね♡」

チュッ、先程の弘樹と同じく
頬にキスをする。

「…!?///…幸、…せ//////」

へたぁ…

余りの衝撃に
千明は直人の腕の中で意識を失った。

「…へ?あ、あれ??
ど、どうしよう?!?倒れちゃった…(汗)!」

その後千明は
見に来ていた先生に背負われ
保健室へ運ばれていったのだった。

「…一人足りなくなっちゃったけどどうする??」

直人が恐る恐る皆に問いかける。

「うーん…また1から、なんてしたら
時間かかるしなぁ…」


良が腕を組み呟く。

「とりあえずさ、後2人の順位を決めなきゃ、
あの子も可愛そうだけど最後まで来た二人も可愛そうだ。」

洋が頬を掻きながら言う。

「まぁ、そうだよねぇ…」

苦笑いするかっちゃん。

「……って、訳で色々ありましたが
じゃんけん大会続行しまーす!」

少し罪悪感はあるものの
何事もなかったように
にっこーと笑いながらじゃんけん大会は
再開した。

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