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🍊レンジ物語🍊

第1章 壱



皆が叫んだ先にいたのはー…


「はーい!皆~♪こんにちわっ♪」

同じ美八学校の制服を模した衣装に身を包み笑顔で
舞台上から手を振るレンジの6人だった。

キャーキャーとやまない歓声に
直人ののんびりとした声が入る。

その声に、ハッと我に返った生徒達
はキラキラした目を直人に向け
次の言葉を待っていた。

それに苦笑いを浮かべる直人と5人。

はぁーと息を吐き
次に涼がしゃべり出す。

「……直人気者だねぇ。初日でこんなに人気あるなんて
すっげえ羨ましいなぁ」

ヤキモチなのか、落ち込んだのか
むっすーと
ほっぺたを膨らませ横目で直人を見る。

その視線にまた直人は
苦笑いし館内からは
「涼さまも素敵~!」と次々歓声が聞こえてきた。


それを聞いて、「ど、同情なら嬉しくないぞ!!」
なんて言いながらも嬉しそうに叫ぶ良。


「まぁまぁ、直人に良も。こんな日に
喧嘩はダメだよ?…えーと、今日からここで
暮らす事になりました~!レンジでーす!」


困り顔をし(軽い)口論する二人をなだめ
その後かっちゃんが喋った。

再び歓声が上がる。それに
首を傾げニコニコ手を振るレンジの中の天使かっちゃん。(←作者の個人的な感想です( 笑 ))

その笑顔にかっちゃんファンは
うっとりしてしまった。



「皆は俺たちの事知ってんだよな??」


洋のその問いかけに

「はーい!!」

生徒含めその場全員が元気に答えた。

「良かったあ( 笑 )」

全員が答えてくれた事に
大和はにっこ~と嬉しそうに満面の笑み。

顔が赤くなる人が続出する。

「今日は俺たちから
引越しの贈り物としてプレゼント贈るよ~♪」

各メンバーの個性的な
喋りを聞いて笑いを含ませながら
今まで黙っていた弘樹が話し出す。

弘樹の言葉に全員がざわめきだす。

(プレゼント!?)

(私の為に…?)

(いや、わしの為にきまっておろう!)

(いや、皆の為やから!)

(う~腹へった…食べもんだといいな…)

(はいはい、静かにしましょうね)


各々、妄想を膨らませる中、
レンジ全員が声を揃え叫んだ。

「野羽町の皆に贈りまーす!
【GO!!】」

GOの所を叫び終わると声と入れ替わるように
歌が流れ始めた。

生ライブの始まりだ!!



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