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🍊レンジ物語🍊

第1章 壱



さっきの人物の事を考えながら
何をするわけでもなくぼーっと前を向いていた時。


パチン…ッ!

指を鳴らすような音がした後、
体育館の全照明がきえて真っ暗になってしまった。

(え…何??)

(きゃっ…怖いっ)

(怖っ、)


急に見えなくなった館内では
生徒、先生、来ていた一般の人の間で
ざわざわ動揺する気配が広がる訳で。

(停電かしら…??)

(えー…、じゃあこれでおわり?)

(やだー。私皆に会えると思って色々オシャレしてきたのに…(思い切り厚化粧な奥村先輩)

(…えっと…残念だねぇ…(汗をながし目をそらす))

(案外、停電して良かったかもしれんのぉ…w(停電前にみた厚化粧な顔を思い出し))

(はぁ?!何よ!あんたこそ、○○歳のクソババァでしょ!)

(なんじゃと!?わしゃ、まだ若いわいっ!)

(ちょ…!暗いんだから喧嘩しないでよ!)

などと有る所では
停電でも違ってもいつも通りな人達もいたが…(汗)。
そんなこんなで
皆が混乱、動揺する中
突然ダダダ…と何か地響きの様な音が
館内に響きわり更に皆体を縮こませる事になった。

(うわぁん!優依ちゃーん!怖いよー)

(わぁ…!悟空?こんな暗い中良く分かったな?!)

(うぅ…?優依ちゃんの匂い嗅いできただけだよ…?(涙声で首かしげる))

(…そっか…(犬だな…(汗)))


何が起きているのかわからない
恐怖に体を固まらせる事数秒。
あれほどしていた地鳴りの様な音が
急にしなくなる。次に起こる現象に
全員がますます警戒して身を固くする中。


パチン…パチン!

もう一度指を鳴らす音がしたとおもったら
停電(?)していた電気が次々と着きはじめる。

何かあると思っていた皆は
明るくなる周りについて行けず
口をあけながらポカーンとその現象をみていた。


そして、全ての明かりが元に戻り
最後に今日のゲストの為に
作られた舞台の幕が何故か自動で上がり



上がりきった奥にいた人物達に
間館内に割れんばかりの歓声が響きわたった―…。




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