• テキストサイズ

🍊レンジ物語🍊

第1章 壱


ようやく説教が終わり
すっかり暗くなった道を歩く3人。

「はあ?私、そんな事してた?」

さっきまでの自分の様子を聞いて
固まる優衣に悟空と惠梨香は大きく頷く。


「うん!返事しやんだんやもん。ね、恵梨香?」

「うんうん…、顔つねっても、鼻詰まんでも
何も反応せんだよ!」

詳しく説明する二人に聞いていた彼女は
目を細めた。

「ほぉー?この顔痛いのお前の仕業か。」

背後に黒いオーラを漂わせ
腕くみをする優衣。それに慌てて
口を開く二人。


「え…( ̄ω ̄;)いや、悟空なんか耳引っばっとったよ!!」

「ふーん?つまり二人ともの仕業やなんやな…?」

ますますこわい顔になる一方だ。

「「えっ( ̄ω ̄;)…え、と…??」」

じとーとした目で見られ
しどろもどろになる二人。
それに
優衣ははぁーと深いため息を吐いて
静かに二人の名前を呼んだ。


「はい、二人とも覚悟はええな?」

にこーっと完璧な笑顔をつくり
ゆびをポキポキ鳴らし二人に言う。
それに二人の顔はみるみる青ざめる。

怖がる二人に、近づいて行く思い切り笑顔な彼女。

少しずつ近づいてくる二人と一人の距離

あと少しで3人の距離がなくなる、という時…

「こら、寄り道はダメだよー!」

笑いながら怒る優衣の頭を
誰かが背後から軽く叩いた。


/ 20ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp