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続・厄介な天帝さん

第1章 1話


緊張の中、一つのボールに全ての中心はあった。

今、Tipp off!!

ジャンプボールはまず秀徳ボール、大坪さんから高尾くんへのパス、そして緑間くんでフィニッシュ。

至って普通の試合の筈なのにそう見えないのがキセキの世代と呼ばれた彼だからだろう。

高弾道の3pはリングにかかる気配が全くない。

対する誠凛は黒子君を起点にどうにか点を取っている。
だが、やはり押しているのは点数さを見てもうちだ。

第1Qと第2Qが終わり前半はなんとかうちのペースで持って来れた。

高尾「うちの真ちゃん凄いっしょ。」

私「そうだね、ハーフラインから打って入るとか同じ人間と思えないよ!!」

緑間「監督、ボールは全部俺に回してください。次こそ叩き潰す。」

そういう緑間くんは少し余裕がない。

宮地「お前まじいい加減にしろよ!!」

大坪「宮地やめろ。だがそうだ、勝てば何も言わんがそれで負けた時はどうなるかわかってんだろな。」

緑間(こくこく)



後半は緑間くんの宣言通りボールは彼の所に集まる。
と言うか彼しかボールに触っていない。ワンマンプレイだ。
それでも点数はどんどん入って行く。
はずだった。

ばんっ。
観客「緑間のシュートを止めたぞ!!すげー!!」

最初は単なる偶然だと思った。

嫌ちがう。

ばんっ。
観客「また止めたぞ!!誠凛の10番すげーな!!」

火神くんだったか?彼は後半開始直後、どんどんどんどんジャンプ力が上がってる。

緑間「お前なりのいいブロックだ。だがそもそも俺のシュートレンジはそんなところではない。」

緑間くんの位置は明らかにコートの外。
まさか、コートの端からシュートするつもり?!

シュッ。
彼の手から離れたボールはリングにかかることなくネットを揺らした。

観客「…まじかよ、何であんなの入んだよ人間か??」

ピー

すかさず取ったタイムアウトは想定内だろう。
相手の監督は私からみて随分焦ってるようにみえた。

ピー

第4Qの開始だ。
緑間くんには徹底的に打たせないようダブルチームがついた。
最初のうちはそれもいともたやすく抜く緑間くんだったが、だんだん、火神くんが緑間くんのスピードに追いついて、ついには完全に緑間くんを封じ込めた。

第3Qで離した点差がまた近づいてきた。

そしてついに、
観客「誠凛、逆転したぞ!!」


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