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続・厄介な天帝さん

第1章 1話


秀徳に通い始めて早一週間。

高尾「よぉー!!お二人さんっ。」

私「あれ?高尾くんて家こっちじゃないよね?」

私が疑問に思うのも当然彼は私達2人の最寄り駅から三つ先にある駅付近に住んでいる。
しかも、彼は自転車でもなく徒歩で来たようだ。

高尾「ただの気まぐれかな。」

緑間「お前がいるとうるさくなる、明日からは普通に学校へ行くのだよ。」

高尾「えぇーどうしよっかなぁ〜。」

こんな事が一週間のうち数回ある。初めは単なる気まぐれかと思っていたけど違うみたいで高尾くんのおばあちゃんの家がここの辺りらしい。たまにこうしておばあちゃんの様子を見に来てるらしい。

私「高尾くんは優しいんだね。」

高尾「そーかもしんない笑」

私「ふふっ。そーだ、こう見えても緑間くんてね…」

高尾「おお、何々?笑」

緑間「おい山吹!!!」

高尾くんと私はよく気があった。
彼のノリの良さはまるでみっちゃんとさつきちゃんを思わせる。
だから彼に気を使わせてないか心配になるんだけどね。

キーンコーンカーンカーン

高尾「よっしゃー、部活行こーぜー、真ちゃん!!」

緑間「その呼び方は馴れ馴れしいからやめろ高尾」

私も行こうかな。

「楓ちゃん、バスケ部マネージャーの先輩が呼んでたよー。」

私「ありがと。」

すっかり学校生活に慣れた頃、私も部活の仕事に慣れてきたがまだずっと補欠用体育館。つまり第二体育館での仕事ばかりだった。
マネージャー希望する子は多いけど、そのハードさ故に1年のうち入部前での希望調査は20人を超えていたが入部後は10人を切っていた。
そして一ヶ月過ぎればもう同級生で残ったのは5人だけだった。

先輩「山吹は今日から一軍体育館の備品の整理よろしく。この前1人やめちゃってもう人数が足りないんだわ。」

私「わかりました。」

先輩「山吹さん、鈍いけど物覚えいいから直ぐなれるよ頑張って!」

私「…はい」

先輩は相変わらず言葉を選ばない。

高尾「ギャハッ。頑張ってー、山吹ちゃん!」

いつの間にか横にいた高尾くんだった。

私「…」

バッとタオルを彼の顔に叩きつけた。が、やはりそこはスポーツマン、余裕でキャッチするから腹立つ。

高尾「ありがとな、これから一緒に部活じゃんお互いまじで頑張ろーぜ!」




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