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続・厄介な天帝さん

第5章 5話


そして、その日の午後。
部員達は早速オリエンテーションも兼ねて軽いウォーキングから階段ダッシュに行った。
私たちも早速用意するべくいつもの様にせかせかと走り回り始めた。
私は飲み物を買いに近くの自販機に来ていた。
そこで、何本か補充用の分を買い戻ろうとしたその時誰かと肩がぶつかってよろけた。

「あ、すいません……」

私「いえ、…って…あれ?」

私はぶつかってしまった相手に謝ったつもりだったがその相手はその場にいなかった。
そこに疑問を持ったものの時間も迫っているため、その場を後にした。


そして体育館に戻ると誠凛高校の監督さんがうちの監督と話しているところだった。
私はこの状況がよくわからなかったので友達に聞いた。

「私も詳しくしらないけど、どうも外周中に向こうの監督さんと出くわしたらしいよ。それで、すっごい練習試合頼み込まれたんだとー。」

友人が話し終わったと同時に向こうの監督さん達も話し終わった様だ。
それを見計らった秀徳の主将大坪さんにレギュラーを収集するため、外周に行かせたメンバーを呼び戻しに行った。

マネ先輩「私たちもそれぞれ用意して!今から練習試合だろうから。」

………

「よろしくお願いします!!!」

学校のよりは一回り小さいがバスケコートを一面取れる大きさであるここの体育館に大きな声が響き渡った。

合同練習を試合の合間に挟みながら、一日目は終了した。

「お疲れさまでしたー。」

その挨拶を後に私は自分の部屋に戻った。
私が部屋を出るのが最後の様で念のために貴重品を持って部屋に鍵をかけて出た。

マネ先輩「山吹ー、あんたの席はそっちね。」

私「はーい。」

行くとすでにだいたいの面子は揃っていたらしく私でほぼ全員最後だったようだ。

「あっ!」

私が席に着こうと歩いていたら、また自販機の時のように何かとぶつかって、しかもその拍子に水をぶちまけた。

「すいません、大丈夫ですか山吹さん。濡れてませんか?」

私「わぁ!!!黒子くん!!」

突然横から声が聞こえて必要以上に驚いてしまい恥ずかしかった。

黒子「…どこも濡れていないようでしたね。よかったです。…すみません、僕の不注意で。」




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