• テキストサイズ

続・厄介な天帝さん

第5章 5話


今日から合宿が始まる。
私たちはレギュラーと共に朝早く、日の出前から学校に集まり大型バスで現地まで行く。
そのバスの中では高尾君を中心に車内の熱気はヒートアップしていた。

高尾「海近いんすよねー!!俺海パン持ってきたんすよ!!」

大坪「おい高尾。うちの部にゆっくり海水浴ができるほど余裕があるとでも思っているのか!!」

宮地「つーか、お前が海パン持ってきたとこで誰がそんなん喜ぶんだよ。誰の得にもなんねえだろぅが埋めんぞこら。」

高尾「ひでー笑笑山吹ちゃんは俺の胸筋見たいっしょ??」

宮地「あーも、お前黙れ。ごめんな山吹ちゃんこいつバカだから。高尾は後で木村の軽トラで轢いとくから無視してっといーよ!!」

私「はい、お願いします!!」

高尾「え!山吹ちゃん!!」

緑間「ざまぁみるのだよ。」

そんなこんなでバスは目的地に着いた。
高尾君の言うとおり海の見える宿泊施設で、海岸には日の出の光が差し込んでいた。

大坪「荷物をもってロビー前に集合!!」

部員一同「「はいっ!」」

マネ先輩「一年生は自分と先輩の分の荷物持っていってー!」

私たちもその合図で荷物をもってロビーへ向かった。

マネ先輩「私たちの部屋は2階ね!」

「はーい!」

ここは2階だての極一般的な旅館である。
一部屋一部屋にお風呂はなく一階のロビーの廊下を右奥に入ったところが浴場で女湯だ。
男湯はロビーを左と別れている。

マネ先輩「荷物置いたら体育館でいつものやつやっててね。」

そう言って先輩はどこかに行ってしまった。
私たちは今日から数日間お世話になる部屋に荷物をおいて一息ついた。
すると、同じ一年でマネージャー仲間の友人がこそこそと話し始めた。

「あたし達マネージャーは一応一年と2年で部屋分かれてるって聞いてたんだけどさ、もしかしてこの襖挟んだだけの部屋なわけ?」

「ほんとー、これじゃまともに話せないじゃんね!!楓もそう思うでしょ?」

私「そうだねー。」

私はそういうのはあまり気にしないほうなので棒読みでそう答えた。
2人も私の性格を知ってか2人は顔を見合わせそれ以上はなんにも言わなかった。

/ 100ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp