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続・厄介な天帝さん

第1章 1話


教室では真面目そうな堅物の彼を笑い飛ばし弄り倒している例のTwitter男がいた。

緑間「うるさいのだよ!!」

クラスではまだまばらではあったがもうグループを作り始めていたようで私は完璧に乗り遅れた。

「よっ!!君は確か山吹だよな??朝、真ちゃんと登校してんの見たぜー!!俺、高尾よろしくな〜。」

いきなり声をかけてきたのは黒髪のさっきまで緑間を弄っていた彼だ、

高尾と名乗った彼が私の高校初めての友人だった。

ホームルームの後部活動見学に向かうべく階段を降りて目的地へ行くとすでに練習の準備を始めていた。

緑間「山吹もバスケ部志望なのか?」

私「あ、緑間くん。そーだよ。」

高尾「お、山吹ちゃんやっほ。もしかしてマネ志望??」

私「そーなるね。」

高尾「おぉ!!まじか!!可愛子ちゃんがマネで応援してくれると真ちゃん集中できなくなっちゃうよな〜。」

緑間「何を言っているのだよ馬鹿め。」

高尾「ひどっ。まぁいーや。そんなら、またよろしくね。」

私「うん。」

私と二人の目的地は同じだったが私の方は入って直ぐにスポドリの作り方や記録表の書き方でほとんど裏方の仕事ばかりで、それも一軍の体育館にはなかなか入れてもらえずサブコートでやってる補欠メンバーの方の仕事ばかりだった。

仮入部期間のはずなのに汗をぐっしょりかいて、服がとても気持ち悪かった。
選手には部室の隣に設けてあるシャワー室があるが、マネにその使用権はなく先輩にも言われた通りこれからは制汗剤をたくさん持ってくることに決め、今日は部室の備品の制汗剤を付けた。

高尾「山吹ちゃん!!真ちゃんと帰るんだろ??俺も入れてくんね??」

緑間「俺がいつお前などと一緒に帰ると言ったのだよ!」

高尾「えぇー。嬉しいくせにー。」

緑間「嬉しくないのだよ!!」

中学でこんなに弄られている緑間くんを見ることはなかったから何だか新鮮で楽しかった。
私は二人と帰る以外に約束もしてなかったから一緒に帰らせてもらう事にした。ついでに、友達はできたよ。

高尾「山吹ちゃんてさ、彼氏とかいんの?」

私「何でまた急にそんな事聞くの」

高尾「いや、何かさ感だけどいそうな感じがするしなー。もしかして、真ちゃんとか??」

私「それはないでしょ。それに今はいないよ。」
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