第3章 3話
その頃、駅に向かった緑間達は…
黄瀬「緑間っち!!あれはないんじゃないすか!!」
今、彼らは目的地まで軽く走っていた。
緑間「あれとはどれの事だ?」
黄瀬「…山吹さんの事っすよ!!」
緑間は眼鏡のブリッジを人差し指で軽く上に持ち上げた。
緑間「馬鹿め、あいつなら心配いらないのだよ。なぜなら今日の運勢、山吹は1位だ、おまけにさそり座と相性がいいのだよ。」
黄瀬は思った、それのどこが安心出来る要素なのかと。
が、緑間はいつもの事である上に案外当たるのだから何なんだ本当に。
黄瀬「んで、緑間っちは任せたわけなんすね。」
緑間「まぁそれもあるが今日は高尾の運勢が最悪でな、近くにいたくなかったのだよ。」
つまり、緑間は友人を見捨てたわけだ。
黄瀬「緑間っち…」
緑間「何なのだよ!!…さっきも言ったように、山吹は今日運勢がいい。だから心配はないのだよ。」
黄瀬「ふーん…」
緑間「だが一つだけ問題があってな、山吹は今日赤いものと相性がとことん悪いらしい。」
黄瀬「??赤いもの??」
緑間「さぁ知らんがな。とりあえず急ぐぞ黄瀬。」
黄瀬「あぁ、はいっす。」
緑間達二人はこの時、その赤い何かが何なのか知る由もない。
そして、その赤が迫ってることも勿論知らない。