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続・厄介な天帝さん

第3章 3話


高尾くんは私と男の間に割って入り私の腕から男の腕を払った。

「あぁ?なんだお前邪魔すんじゃねえよ。喧嘩売ってんのか?!」

高尾「邪魔なんてしてないっすけど、言ったっしょ先約してたって。」

高尾くんはいつもの口調だがなんだかいつもより低い声で話すから怖くなって彼の顔が直視出来なかった。

「おい、やめろこんなとこで喧嘩したら俺らの居場所なくなるだろ。」

主犯格の男だろう人が喧嘩っ早い金髪グラサンをなだめた。さすがに私もここで喧嘩をされればただ事では無くなってしまうので助かった。
その集団はさっさと店から出て行った。

高尾「山吹ちゃん、ごめんな全然気づかなくてさ。はぁ、何やってんだろな俺かっこ悪〜」

私「そんなことないよ。…ありがと、助かったよ!」

高尾「お、ぉおどういたしまして?」

高尾くんは少しだけ頬を赤らめた。なんだかさっきの異様な空気からのこの変わりようがおかしくって私たちは顔を見合わせて少しだけはにかんで笑った。

高尾「あぁそーだ。今からレジ行くけどさ、着いてきてくんね?頼みすぎたから手伝って欲しいんだわ。」

私「うん、おっけー!」

そう言って私も荷物を置き直し念のために財布だけをカーディガンのポケットに入れて高尾くんに着いてった。
カウンターでは大盛りのポテトとジュースにハンバーガーの乗っかったおぼんとポテトのSサイズだけが置いてあるおぼんがあった。

高尾「そっちのポテトだけの方山吹ちゃんのね。…そっち持ってってくれる?」

私に気を使ってわざわざ1人にさせないようにしてくれた上に何だか奢って貰ってるし、注文したものだって結局はほぼ自分で持ってくれてる。

私「ありがとね。」

高尾「いいってことよ。」

前を歩く高尾くんは耳まで真っ赤だ。
実は彼も弄りがいがあるのかもしれない。

私「高尾くん、食べた後どうしよ?」

高尾「カラオケなんてどうよ?俺、よく行くんだけど山吹ちゃんはどう?」

私「あんまり行かないから。そうだねーカラオケ行こ!!」

高尾「おっし、決まり!!じゃあさっさと食べて行こうか。」


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