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続・厄介な天帝さん

第3章 3話


さつきちゃんと午後からの予定がどうしてだか高尾くんとこれから会うことになってしまった。

私「さつきちゃん、本当にごめんね。」

桃井「いいよー、また会えるし!!それに私も今から用事出来ちゃったからな〜。」

さつきちゃんと別れ、カフェから少し歩いたところにあるマジバで集合。
高尾くんは店の一番奥の窓際で待ってるらしい。

高尾「おーい!山吹ちゃんこっち!!」

店に入るなり、彼特有のホークアイ?かなんかで私をすぐ見つけてくれた。

私「急に電話してきたらびっくりするでしょ。それに女子の携帯勝手に弄るとかありえないよ!!」

席に着くやいなやおちゃらけた高尾くんを見て少し頭にきた。

高尾「いやー、何かあん時携帯落ちてて誰のか確認しようと思ってさ。」

私の少しイラついた空気を読んだのか高尾くんが少し眉を潜めたので罪悪感は感じてるようだ。

私「もう、いーよ。」

高尾「あのさ、俺まだ何にも食ってねぇから何か買ってくるけど山吹ちゃんは何かいる??」

私「私はいいかな。」

高尾「そっか。」

高尾くんは財布だけを持ちレジの方へ行った。

それから数分経っても高尾くんはまだレジの方で並んでいる。
高尾くんて意外と優柔不断なのかな?

すると、いきなり店に入ってきた金髪グラサンやメッシュを施した頭の人とコーンロウの男3人組が私の席に荷物を置いて座り始めた。
私はびっくりして、高尾くんの荷物と自分の荷物を持ち席をかえようと立ち上がりかけた。

「ちょい姉ちゃんよ、奢ってやるから俺らとこれから遊びに行こ〜ぜ。」

私の隣に座ってきた金髪頭のグラサンが私の腕を掴んでて椅子から離れられない。

「俺らとカラオケとかどう??」

「てか、高校生だよな見たことねぇ制服。つか胸でけぇしこの子マジ可愛いな、前の子より遊び甲斐ありそうだわ」

「お前そう言うこと言うなよばかだなぁ」

下劣な笑みを浮かべて私を取り囲む大男三人組、席は窓際だけど磨りガラスで外からは中の様子は伺えない上、何しろ店内は人でが少ない。
私はこういう時いつも動揺してしまって助けを呼べず動けずじまいになる。

「おい、もうこのまま連れてっちまおーぜ。」

「お前それ誘拐じゃん。」

急に腕を無理やり引っ張られ外に連れ出されかけたとき。

高尾「おい、俺がその子先約してたんすけど。」


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