第2章 2話
次の日は午前練のみで午後はオフ。
しかし、朝から本当にきつく今日も理不尽に先輩に叱られまくった。
先輩「山吹あっちのスポドリ頼んだはずだけど。」
私「それ、私の仕事じゃないはずですけど。」
先輩「そういうのって機転きかせてやるもんでしょ?高校生なんだから、もっと考えて行動しなよ!そんなんでこの部の人数、全てサポートできると思ってんの!!」
マネージャーの3年の先輩は日に日に勉強と、路線を変えてしまう先輩ばかりで上級生はほぼ2年だった。が、3年で成績のいい推薦組の先輩は進路も決定し暇だとばかりにやってきては指導してくださる。
その先輩は暇なのだ。同級生に話す子もいなくて暇つぶしに来ては理不尽に叱り言いたい事、したい事だけ言って帰っていく。
そんな先輩のお陰でマネージャーは人手不足、今日もサブコートとメインコートを1、2年が走り回るはめになっている。
大坪「片付けだ、1年モップがけ」
この合図で私たちマネージャーの仕事が終わる。
選手ほどではないが走り回っているので汗ぐっしょりだ。
いい加減マネージャー用のシャワー室の用意もするべきでしょ。
私は壁にかけてある時計を確認すると急いで備品の整理表にチェックを付けて、提出し今日は早めに体育館を後にした。
これから予定があるのだ。
ブッブーブッブー
鞄からスマホのバイブ音が聞こえた。
私「もしもし、さつきちゃん今からそっちに向かうね!」
桃井「私も丁度終わったとこだから目的地で集合にしよっか。」
私「うん、了解!」
今日は昼からさつきちゃんと合流してとあるスポーツジムに行く予定だ。
何でもプールの無料券が手に入ったらしい。
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桃井「楓ちゃんこっちー!!」
相田スポーツジムと書かれた比較的大きなジムの前に来ていた。
真昼間でジムの駐車場には車はなく人通りも少ないようだ。
私「今着いたの??」
桃井「そーそー。…はい、これが今日の分の券ね。」
私「ありがと!!あのさ、プールっていってもジムのだよね。海水浴の為に買った水着しかなくてそれもビキニ何だけど。」
今日私が持参してきたのは色と白のストライプのもので布面積の多い割合の物。
本当はデニムのショートパンツを合わせる物だけどさすがにプールでデニムを着てたら怒られるかと思って置いてきた。