第2章 2話
丁度お金もあるしとりあえず入ることになった。
ガラガラ
高尾「おっちゃん席三つ空いて…あれ、誠凛?!」
日向「お前ら何でここに!?」
誠凛御一行様が店の奥席に陣取っていた。
緑間「店を換えるぞ。」
そう思って店を出た直後凄い土砂降りだ。
高尾「真ちゃん。…」
私「緑間くん…」
今日の天候は全部、運勢がとことん悪い緑間君のせいだ。
私「ここでいいじゃん。」
高尾「おっちゃん相席で。...ってあれ海常の笠松さんじゃないすか!!」
笠松「なんで知ってんだ?」
高尾「うわっちょっ、同じポジションとして話聞きてー。こっちの席でどうすか?」
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私「久しぶりだね、黄瀬くん。」
黄瀬「どうもっす。山吹さん」
私は無理言って緑間君と黄瀬くんの間に入れてもらい正面に火神くん、右に黒子くんという位置で机を囲んだ。
黒子「とりあえず何か頼みませんか、お腹空きました。」
火神「豚玉キムチ玉イカ玉……。」
黄瀬&緑間君「それなんの呪文スか!」「頼みすぎなのだよ!!」
黒子「大丈夫です、火神くん1人で食べますから。」
黄瀬「どんだけ食うんスか。」
ふふっ。何だか柔らかい雰囲気。あいつもいつもこんな風に会話してたのかな??
黄瀬「なんか全中3連覇する前の帝光時代思い出すッスね!」
黒子「…あの頃はまだ僕はバスケが好きでした。皆が変わってしまう前までは。」
あの頃の話はよくわからないけどきっとあの雨の日を境に起こった事だろう。
緑間「黄瀬、少し変わったな?目が、変なのだよ。」
黄瀬「変??あー、でも前より練習はするようになったスね。」
緑間「…やはり変わってなどいなかった。少し前に戻っただけか。」
黄瀬「あー、それ多分黒子っちたちとやってからスね。次こそはインハイの舞台で絶対勝つっス!!」
黒子「そうですね。僕たちも負けません。……山吹さん。」
私「どーしたの?」
黒子「この前の事ですが、インターハイで必ず優勝してみせます。ですから待っていてください。」
私「うん。お願いね。」
私は黒子くんの言葉の意味を理解し少し涙目になって答えた。
火神「どーゆー意味だ?」
黄瀬「火神っち!!空気読んで欲しいっす!!」
火神「な、何だよ!!お前は知ってんのかよ?!!」