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【忍たま】暗躍からの恋

第8章 決断の段



扉が開き、目を向けると…

「またいらっしゃるのは……決まったという事ですか?」

部屋に入ってきたのは、学園長と半助さんと山田先生の3人だった

「ちゃんと休んでなきゃ駄目だろう?」

心配する半助さんに苦笑を見せながら

「ゆっくり休むって立場ではないので…」

そんな私の発言に半助さんは呆れを見せた



3人が私の近くで座る

「小野さん」

山田先生が私を呼び聞く姿勢を正す

「貴女の処遇が決まりました。覚悟はよろしいかな?」

ゆっくり頷く
それを確認した山田先生は同じく頷き

「では…学園長先生…」

山田先生の言葉に学園長は一つ咳払いをし

「小野彩さん。其方の処遇は……」








大きく深呼吸




速まる鼓動を落ち着かせながら次の言葉を待つ







「学園の指導員兼事務員に任命する!」








「え?」



聞く時にギュッと閉じていた目を開き、目の前の3人を見回す




「今…………事務員って?」

「否、指導員兼事務員じゃ!」

「この私を雇うのですか!?」

「そうじゃ!」

大きな声で自信満々に告げた学園長の顔を見て、フラッと立ち眩みが起き後ろに倒れかけるも…

フワッと抱きとめられ顔を上げると半助さんが後ろに回ってくれていた


「大丈夫ですか?」

「大丈夫とは……言い難いですね。……何故に暗殺者を学園に引き込むのですか?」

私の問いに、うむっと一言漏らした学園長は言葉を続けた

「お主は忍術学園の教師陣を交わす程の才能の持ち主じゃ。スカウトするのは当たり前じゃろう。」

「だが、貴方の命を狙った者ですよ!?」

「それは過去のことじゃ。もう狙わないだろ?」

「あっ……それは……そうですが……」

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